THE TIME’ TIMEレポート
地方の活性化を目指す「地域おこし協力隊」の取り組みは様々なところに広がり始めている。北海道の美幌町の町内をめぐる路線バスの運転手・廣田剣さんは三重県出身。去年11月に美幌町の地域おこし協力隊員。バス運転手を任務とする地域おこし協力隊員を全国で募集。真っ先に応募したのが廣田さんだった。地域おこし協力隊は2009年度に開始。地方に移住し地域おこしをしながら、そのまま定住を促す国の制度。廣田さんに与えられたミッションは阿寒バスの運転手。移住や免許にかかる費用は町が補助。廣田さんはスクールバスや町内循環線を担当する。平野町長は「町がしっかり関わってバスの運転手を確保すべき」と述べる。隊員がバス会社に入社し路線バスを担当するのは全国初。美幌町では隊員を1月にもう1人迎え、北海道北見バスへ派遣。相性線の代替バスを運行している。地域おこし隊はこども食堂の運営、地元産のワインづくり、ラジオDJなどを行う。地域おこし協力隊の隊員は全国で7910人、北海道が最も多く1307人。