開運!なんでも鑑定団 (開運!なんでも鑑定団)
群馬県安中市。中山道六十九次のうち江戸から17番目の宿場・坂本宿で、脇本陣を務めていた永井家。依頼人は、永井家の16代目当主・善如寺さん。お宝は、15年前、蔵で偶然見つけたという「金唐紙」。17世紀半ば、ヨーロッパの宮殿などの壁に貼られていた装飾革「金唐革」がオランダからもたらされ、日本では、鞍や鐙の装飾、煙草入れに仕立てるなどして珍重された。明治時代に入り、西洋建築が流入すると、日本橋にあった竹屋商店が、金唐革にそっくりな壁紙「金唐紙」を生み出すことに成功した。金唐紙は、2種類の和紙を貼り合わせ、強度の高い原紙を作り、金属の箔を貼る。模様が彫り込んである版木ロールに、原紙を巻き付け、布をかぶせて上から打ち込む。全体にワニスを塗り、色漆で彩色したら完成。竹屋商店は明治5年に金唐紙の製造を開始し、翌年、ウィーン万博に出品すると、注文が殺到。大蔵省印刷局が国の一大産業として、金唐紙の製造に着手。多くは海外に輸出されたが、金唐革より安価なこともあり、人気を博し、イギリスのバッキンガム宮殿でも壁紙として使われた。国内の建物にも使われた。依頼品の金唐紙は、明治時代に作られたもの。縦140センチ、横90センチ。ぶどうやザクロなどの植物のほか、地の部分にも細かい文様が入っている。色は、全体が灰色がかっている。
