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能登半島や千葉県では未だに地震活動が続いている。こうした中、政府の地震調査委員会は千葉県沖でスロースリップが起きているとして、今後も震度5弱程度の揺れが起こる可能性があると注意を呼びかけている。産総研の宍倉氏は、房総半島には関東大震災と東日本大震災が残したエネルギーの両方に襲われる可能性があると指摘した。房総沖では1677年に延宝房総沖地震が発生している。東日本大震災の滑り残りが動いた場合、最大で2900棟が全壊し死者は5600人に上ると予想されている。関東大震災による相模トラフの滑り残りもあり、300年間地震のエネルギーを溜めているとされている。南房総市では相模トラフ沿いでM8.7の地震による津波が発生した場合、最大25.2mの津波が8分で到達するとされている。
神奈川県でも地震の危険に晒されており、元禄地震では小田原をはじめ沿岸部を中心に死者約2300人を超える大きな被害が出た。懸念される南海トラフ地震で想定される津波の高さは鎌倉市で最大10m、県内の死者は1700人以上で、政府の予想では今後30年以内に70～80％の確率で発生するとされている。また、相模トラフと南海トラフで想定最大規模の地震が発生した場合に津波は最速8分で襲ってくる可能性がある。とくに鎌倉駅周辺の土地は低い為、津波は小町通りまで遡上する可能性がある。
東京では、今後30年以内に70％の確率で起こるとされれている首都直下地震でも津波の恐れがある。予想される津波の高さは東京湾内は1m以下の予想だが、津波は数十センチでも人を押し流す力がある為、注意が必要。また、火災が深刻になると予想されており、死者は2.3万人、被害額は約95兆円に上るとされている。