家、ついて行ってイイですか? 音楽は人生を救うSP
下北沢駅前で出会ったのはスーパーオオゼキでお米を買った親子。父親はサニーデイ・サービスの曽我部恵一さんだった。サニーデイ・サービスは90年代後半にフォークを進化させた楽曲が新しいJ-ROCKとして音楽シーンを席巻、絶頂期の2000年に解散後、2008年に再結成。現在も国内外で揺るぎない指示を集めている。息子じゅんさんは16歳の高校生。車に乗せてもらって家までついて行ったので、コンビニ代をお支払い。翌日の朝食用にパン・おにぎり・アイスなど1,344円を購入した。曽我部さんはシングルファーザー。長男・じゅんさん、長女(23)、二女(19)、愛犬こはる(11)と暮らしている。自宅は持ち家で住んで15年になる。柱に子どもたちの身長を刻んだ成長記録があった。冷蔵庫には曽我部が作ったシチューなどが入っていた。じゅんさんは麻婆豆腐が一番好き。じゅんさんの部屋を見せてもらうと映画のDVDが並んでいた。黒澤明の「天国と地獄」が好き。夢は映画監督で書いた脚本を見せてくれた。曽我部の部屋には大量のレコード。約5千枚あるという。高いものを質問すると、山下達郎「JOY」を出してくれた。89年発売の限定ライブ盤で十数万円するという。部屋は地下にあり音楽制作はここで行う。サニーデイ・サービスは1996年発売のセカンドアルバム「東京」で初のオリコンチャートで29位にランクイン。「NOW」は1997年に深田恭子が出演したロッテ・ガーナミルクチョコレートのCMソングになった。未発表曲のレコーディングを見せてくれた。数年前に肝硬変で亡くなったドラマー・丸山晴茂さん(享年47)、同世代のチバユウスケさん(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、The BirthdayのGt,Vo 食道がんを患い2023年に55歳で永眠)について語った。妻とは10年ほど前に別居して離婚した。それまで家事をやったことはなかった。仲間に助けてもらいながら子育てをしつつ、1年の約半分はライブ活動だが、子どもたちのために離婚してからは1泊以上しなくなった。じゅんさんは明後日から留学するが、スーツケースにはまだ制服しか入っていなかった。じゅんさんが音楽をやっている父親がかっこいいからもっとやって欲しいと本音を語ると曽我部の目には涙。壁には子どもたちが父の日に描いてくれる寄せ書きが貼ってあった。下北沢駅で曽我部さんの家について行ったら…大好きな音楽で3人の子どもを育てるカッコいいパパに出会えました。