イタリアの旅 5つの物語 〜オリンピックの地を訪ねて〜 15min. (イタリアの旅 5つの物語 〜オリンピックの地を訪ねて〜)
ミラノ中央駅は古代の神殿のような佇まいで“世界一美しい駅”のひとつと言われている。小関裕太はここからまずはベネチアへ。ガルダ湖を超えてコルティナのある州に入り、出発から2時間30分でベネチアに到着。さらに車で2時間30分かけて移動。目の前にはドロミテの山々が広がる。コルティナダンペッツォは古くから山岳リゾート地として栄えてきた。人口約6000人の小さな街がシーズンのピークには数十万人もの観光客であふれる。
小関は街を歩き気になった雑貨屋さんへ。地元の職人が木や鹿の角など、土地の素材を使って作り続けてきた工芸品が並んでいる。山とともに生きてきた街で大切に受け継がれている伝統。夏の間山の上で過ごした牛たちが麓に帰ってきたことを祝う「牛おろし祭り」の日は伝統衣装で着飾ってお祝いする。小関も伝統衣装を試着させてもらった。小腹が空いた小関は1914年に創業した洋菓子店へ。伝統スイーツのシュトゥルーデルを味わった。
山あいにあるこの小さな街を世界的に有名にしたのは1956年のオリンピック。夏季・冬季通してイタリア初のオリンピックで、冬季五輪で初めてヨーロッパ各国へテレビ中継された大会だった。86歳のマヌエラさんはコルティナで生まれ育ち、今もこの街に住んでいる。フィギュアスケート選手として16歳で五輪に出場した。まだ設備も十分でない時代に、すべての競技がこの街で行われた。マヌエラさんに力を与えたのは街の人たちの熱気だった。実は、1944年にコルティナで行われるはずだったオリンピックが戦争で中止に。街の人たちにとってようやくかなった大会だった。街には今も当時使われていた聖火台やジャンプ台が大切に残されている。マヌエラさんが滑ったスケートリンクは今大会ではカーリング会場としてよみがえる。
