ニュースウオッチ9 SPORTS
今シーズンワールドシリーズを制したドジャースの打線の中心は大谷翔平選手をはじめとするMVPトリオ。その1人で一番近くで大谷選手を観ていたムーキー・ベッツ選手は大谷選手の存在とドジャースの強さを語った。新たにチームメートになったスーパースターの大谷・ベッツはワールドシリーズ制覇の原動力となり、ドジャースの1、2番コンビとして相手チームの脅威となってきた。ベッツ選手はシーズンを振り返り「大谷とは1日中話せる、違う視点を与えてくれるし僕がどう考えているかも聞いてくれる。大谷選手と野球について話す時間が掛けがえのないものだった」と明かす。ベッツ選手は2018年にMVPに輝いたレッドソックス時代、ドジャースに移籍後も不動の1番バッターだった。今シーズンも開幕から5月までリードオフマンとしてチームをけん引していたが6月、デッドボールで左手を骨折、長期離脱を余儀なくされた。代わって1番に入ったのが大谷選手だった。それ以降持ち味の長打力に加えて、盗塁の数も一気に伸ばした。8月、ベッツ選手が復帰したあとも、打順はそのままでベッツ選手は大谷選手こそがその場所にふさわしいと感じるようになったと振り返る。歴史的なシーズンを過ごした大谷翔平選手のその後ろを打つという特等席をベッツ選手は楽しむようになったという。復帰してからのベッツ選手の打率は.263だが大谷選手が塁に出ているときは3割を超え、勝負強さでチームの勝利につなげてきた。象徴的だったのがワールドシリーズ制覇に王手をかけた第5戦、同点に追いついた8回、大谷選手は左肩のけがで本来のスイングができないがバットがキャッチャーのミットに当たり打撃妨害で出塁した。満塁の場面でベッツ選手の犠牲フライが決勝点となりドジャースがワールドシリーズ制覇を果たした。大谷選手を一番近くで見続けてきたベッツ選手、ワールドシリーズ連覇を目指す来シーズンについて「ドジャースらしい野球をすれば勝てるはず。(大谷選手の二刀流復活で)球界で5本の指に入る投手と打者を同時に擁することになる。見ていて楽しいだろうね」などと語った。ベッツ選手大谷選手のインタビューは今月29日に放送のNHKスペシャルでも紹介する。