THE TIME’ TIMEレポート
先週秋分の日に行われた長野市・加茂神社で秋祭りに奉納された花火。祭りの前日神社のすぐ近くにある信州大学のグラウンドでは打ち上げ花火の準備が行われていた。取り仕切るのは加茂煙火会。加茂煙火会の歴史は古く、町の記録には1906年・明治39年に発足し、以来毎年花火を奉納してきたとある。岡本英敬会長は「伝統的にやっている花火なので、伝統を絶やさないようにというところが一番」と話す。当日神社の境内で行われる仕掛け花火の作業も大詰めを迎えていた。岡本会長は「山から切り出してきた竹を信州煙火工業の指導の下、中に火薬を詰めてそれを自分たちで点火して奉納させていただいている」と話す。夕方になると始まるのが、煙火会が氏子の家をまわる町回り。玄関先で掛け声に合わせて木遣りが唄われたあと、迎え入れた住民が飲み物などを振る舞う。特徴の1つが、氏子の家のために打ち上げられる花火。西澤利治区長は「今みたいに若い人が大勢祭りを盛り上げてくれるのは非常にうれしい」と話した。町内にはこども神輿やお囃子なども出て祭りを盛り上げる。コロナ禍では縮小されていた縁日も完全に復活し、にぎわいが戻っている。午後8時すぎ地区内を回っていたお囃子などを迎えるため花火が始まる。合図で火がつけられると参道を花火が彩り、その間をお囃子が通る。1番の見せ所はおよそ13メートルの高さから降り注ぐ滝の花火。午後9時、信州大学のグラウンドに移動してフィナーレの打ち上げ花火が始まった。