NHKニュース7 (ニュース)
学校で働く教員の採用試験。受験者が年々減少し倍率が低下傾向にあり、昨年度には3.4倍と過去最低となった。試験合格後も辞退する人が相次いでいることなどから追加募集を行った自治体が12にのぼることが分かり、この中で半数近くが今年始めて追加募集した。高知県の6月の一回目の試験では130人程度採用する計画で一定の辞退者を見越して293人を合格にしたが、辞退者が相次ぎ209人が辞退した。去年行った調査では、教育実習を経験した347人の学生うち「教員になりたくないと思うようになった」という回答は42%にものぼった。専門家は教員の処遇改善や働きやすい環境作りを進める必要があるとした上で「若者だけでなく中途入職者も取り込むことを本気で考えたほうがいい時期に来ている」と話した。