みみより!解説 (みみより!解説)
韓国ユン大統領が3年目に突入。韓国では先月、国会議員を決める選挙が行われ、最大野党の共に民主党が175議席を獲得し躍進した。一方、ユン政権を支えてきた国民の力は108議席に留まった。韓国の国会は解散がなく、任期は4年間でこれまでもこれからも国会での多数派は野党の革新正当となる。一方、ユン大統領は保守なため、ユン大統領の任期中はねじれ状態が続くことになる。先月の選挙はユン大統領の中間総括の意味合いもあったが、世論調査で支持率が24%と、1987年民主化以降歴代最低を記録した。
ねじれ状態の日韓関係への影響について、これまでの日本やアメリカとの関係を重視してきた外交姿勢に大きな変化はない。ユン大統領になって日韓関係は大きく改善し、これまでに岸田首相と7回の会談を重ねてきた。今月下旬にはソウルで日中韓3カ国による首脳会議が開催される見通しとなっている。一方、LINEヤフーの情報漏えいを巡る問題について、日本の総務省は韓国企業との資本関係見直しを求めたが、韓国国内で反発する声も出ており新たな火種になると懸念されている。