カンブリア宮殿 カンブリア宮殿 物価高の強い味方!スリーコインズ
電子レンジ調理器は焼く、炒める、煮る、蒸すなどができるという。スリーコインズを運営するのは、大阪に本社を構えるパル。そのトップが社長の小路順一。本業はアパレルでレディースを中心に扱うブランドは50を数える。そんなパルの初めての雑貨ブランドが1994年にスタートした大阪・茶屋町にスリーコインズ。本業で培ったデザイン性の高い商品が若い女性から支持され、全国へと広がった。スリーコインズの躍進はアパレルでの成功体験を元にした戦略だという。アパレル業界は季節ごと3ヵ月に1回のペースで消費を入れ替える。中でもパルは1か月単位で入れ替えている。その方式を雑貨のスリーコインズにも行っている。閉店した店内では、翌月から売り出す商品の陳列の真っ最中。毎月700手以上の新商品を投入している。売り場にはすでに新たな商品を並び客をあきさせないようにしている。
商品の開発を担っているのは18人のバイヤーたち。毎月700以上の商品を開発している。そのために常に開発モードのスイッチを入れているという。久守が開発してヒットしたのは吸水アームバンド。洗顔などの際に手に水が垂れるのを防ぐもので、これが大ヒット。久守は常日頃感じたことがあるとその場でメモに残すことを習慣にしている。スリーコインズではどれだけ売れたヒット商品でも翌年は同じものを出さないように徹底している。その理由は同じものに執着し結局売れなくなるため。その反省をいかして必ず行っているのは、商品のブラッシュアップ。近年夏に大人気のミニ扇風機シリーズ。中でも得に売れているのがペルチェ付きネックファン。23年のモデルは機能は風量調整だけのシンプルな作りだったが24年ではコンパクトに持ち歩けるようになったという。今年はもっと進化した。アパレル業界は今や、スタッフがSNSアカウントで商品をPRするのが一般的。パルでも社内インフルエンサー制度を設け た。ウィムガゼットブランドインフルエンサーの武藤綾はそのフォロワー数は18万人以上。こうしたスタッフがブランド力の向上に一役買っているという。
その方式をスリーコインズにも取り入れている。開店前に行われていたのは新商品を紹介するインスタのライブ配信。junkoはスリーコインズブランドインフルエンサー。発信力をもつスタッフが生まれるのは社内での教育を強化している。それを担っているのはディスコートというブランドでSNSを統括してる石田。改善点などを指摘しているという。写真や動画の撮影り方まで指導している。こうした役割のスタッフは顧客となるフォロワー数のアップにつなげている。これらのアパレルで培った戦略で売上は右肩上がり。小路は均一ショップは価格や商品やラインナップが大きく変化している理由には、為替の問題もあると答え、近年インフレに触れて来て今までのお客がこれでいいという価格重視の買い物の仕方からこれがいいという形で買い物をするお客が増えているという。それが追い風になっているという。業界全体の景気については厳しい状況ではあるが、価値を追い求めているお客は貪欲で成長するマーケットだと思っているという。また今一番重要なことは転倒の鮮度だと答えた。また社員に発信させる意味は?に商品は身近に発信した方がお客にも身近に感じて参考してもらえると答えた。