モーサテ グローバルアウトルック
今日のゲストは、グーグルや楽天などの事業企画に従事してきたIT批評家・尾原和啓。尾原の注目テーマ、1つ目は「AIテック地政学~開発と発電確保をめぐる各国の動向」。尾原は「トランプ就任直後にソフトバンク・孫氏がアメリカ行って5000億ドルどーんみたいなニュースがあったが、あれが今、中東とかフランスとか世界に展開していっている。具体的にはサウジアラビアがベンチャーキャピタルファンドを設立してエヌビディア、AMDとかAI半導体の大量調達をする。さらにはアラブ首長国連邦ではAI専用のデータインフラを作っているが、5ギガワット。UAEも原子力発電を作ることで電力余力をつくってAIにあてていく。そこまでAIに電力が必要だと思っている」、「AIを使うことで新しい発明ができるというところにシフトしている」などと述べた。中東やフランスはAIデータセンターの建設に巨額の投資を急ぐのは電力。オープンAIが再定義した4つのAI脅威は、サイバーセキュリティー、CBRN、AIによる説得、モデルの自立性。圧倒的な革新(創薬、気象など)も期待されている。2027年には研究者10年分を1年で研究ができると言われている。キーワードは「ソブリンAI」。国家や組織が自国自社のデータおよび技術を基に独立して運用管理するAIシステム。中東のAI戦略にはアメリカ企業の支援が入っている。尾原は「中東からしてみるとまずは追いつかなきゃいけない」、「電力は中国の方がポテンシャルがアメリカの5倍ある」などと指摘した。