列島ニュース NHK NEWS WEB
去年10月、アメリカのベンチャー企業が開発した2本の腕をそなえたロボットが乾燥機の扉を開き、洗濯物を取り出して、机の上で服の種類に応じてきれいにたたむ動画が公開された。従来のロボットでは実現が難しいとされていた動きだった。生成AIのもととなっているディープラーニングという技術が可能にした。人間の動きをロボットのAIに教え込むことで、自動的に動かしている。日本では、産業技術総合研究所がロボットアームにタオルをたたむ動作など100種類以上の作業を学習させている。AIロボットの開発には、人間がロボット操作した動作データが大量に必要で、アメリカや中国では、多くの時間と予算をかけてデータ収集に乗り出している。日本でもことし3月、AIロボット協会の設立が発表された。大手自動車メーカーなどが会員として参加し、ロボットの動作データを収集して共有する。理事長に就任した早稲田大学理工学術院の尾形教授は、日本はロボット開発の経験が豊富で、重要なデータを集められる可能性があり、これまで夢見ていたが実現できないとされてきた汎用的なロボットを実現しようという取り組みだと話している。三條は、NHKニュースサイトの記事のなかでは、人型のロボット「ヒューマノイド」などの研究も紹介しているなどと話した。