列島ニュース 福岡局 昼のニュース
福岡空港では混雑緩和などを目的に従来のA滑走路の西側に並行する形でB滑走路を整備し、主に国際線の離陸用として運用を開始した。B滑走路から300メートルほどに位置する空港の南西側の住宅地「福岡市博多区那珂地区」では事前の国の調査で離陸や地上走行の際の騒音が基準値を上回ることが予測されていた。空港を管轄する国土交通省大阪航空局は騒音対策として高速道路などで使う金属やプラスチック製の「防音壁」を設置するか検討するため年内にも地区の3つの地点で騒音調査を開始する。大阪航空局によると、空港周辺への防音壁の設置は全国的にも珍しく、福岡空港では住宅地との間に全長およそ450メートル、高さ7.5メートルほど大規模なものを想定しているという。防音壁の設置により景観が損なわれるといった指摘もあることから、大阪航空局は騒音調査とともに住民の意向も踏まえ実際に設置するかや方法について判断することにしている。
