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EU(ヨーロッパ連合)はアメリカのトランプ政権による関税措置の影響で域外のアルミニウムが流入するのを防ぐため緊急の輸入制限を検討するなどとした行動計画を発表した。EUの執行機関・ヨーロッパ委員会は19日、鉄鋼製品やアルミニウムについて産業界への支援に向けた行動計画を発表した。この中では中国などが生産能力を拡大させEU域内の産業が激しい競争にさらされているうえアメリカのトランプ政権が鉄鋼製品やアルミニウムへの関税措置を発動したことでアメリカ向けに輸出されていた域外の製品が域内に流入するおそれがあると指摘している。そのうえでアルミニウムについては域外からの流入を防ぐため緊急の輸入制限措置、いわゆるセーフガードの導入の検討に向けて域内の市場調査を行うとしている。また鉄鋼製品についても新たな輸入制限の措置をことし9月末までに提案するとしている。EUのフォンデアライエン委員長は「世界で強い逆風にさらされているメーカーを支援する必要がある」と述べ、対応を急ぐ考えを示した。