地下鉄サリン事件からあすで30年となる。猛毒のサリンと共にオウム真理教が密造していたのが大量の自動小銃だった。オウム真理教は自動小銃1000丁を使ったテロも計画していて、小銃で武装し東京を制圧しようと企てていた。計画を水際で防いだ警視庁保安課銃器対策室元捜査官・西原剛さんは自動小銃の密造拠点があった山梨県旧富沢町を30年ぶりに訪れた。しかし当時は銃器を密造しているという情報は一切なかったというが、西原さんは隠匿されていた金属部品が自動小銃「AK74」の部品であることを突き止めたという。そして、サリンから3週間後、西原さんらは拠点が合った施設の捜査に踏み切り、警視庁は完成品の自動小銃2丁を押収し、元死刑囚らおよそ30人を逮捕した。西原さんは摘発が遅れていたら多くの国民の血が失われていた可能性が極めて高かったと話し、「この事件のことは忘れないでいただきたい」としている。