2025年3月20日放送 4:15 - 5:00 NHK総合

国際報道
2025 ブラジル・ファベーラ発 ゲームで貧困脱却を

出演者
栗原望 油井秀樹 酒井美帆 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像が流れ、出演者が挨拶した。

ニュースラインナップ

きょうのラインナップを伝えた。

(ニュース)
米ロ電話会談 双方の隔たりが浮き彫りに

今回の電話会談をアメリカとロシアが発表した声明から深堀りする。アメリカの声明では「恒久的な平和の形で終了」「米ロ2国間関係改善の必要性」「黒海における停戦の履行めぐる技術的交渉」「完全な停戦」「恒久的な平和の交渉」することで合意したとしている。ロシアの声明では「アメリカとのアイスホッケーの試合開催」の他に「解決にむけた努力を二国間の枠組みで続ける」としてウクライナを除くアメリカとロシアの二国間での交渉にこだわりを見せている。一方双方が食い違っているのが“エネルギー関連施設への攻撃停止”について。ロシアは「紛争当事国の双方が30日間エネルギーインフラへの攻撃を控える」としているが、アメリカは「エネルギーやインフラへの攻撃の停止で合意」としている。今後はアメリカのウィトコフ特使が23日にサウジアラビアで停戦に向けた協議を再び行う意向を示している。

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スティーブ・ウィトコフ
ロシア なぜ受け入れず?

ロシア・アメリカ・ウクライナそれぞれの思惑について考える。モスクワ支局・渡辺信は、ロシアが停戦を受け入れなかった理由にNATO加盟断念などが解消されていないことなどがあると述べた。しかしロシア外交筋によると停戦を望んではいるが、ロシアの懸念を取り除く確約を得られてからとのこと。また国境付近のクルスク州からの完全撤退も必須条件である。ロシア有力紙「コメルサント」は専門家の話としてロシアの土俵にのせた会談との見方を示している。

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米政権の受け止めは

ワシントン支局・岡野杏有子は、停戦を急ぐトランプ大統領は、急ぐ必要はないと考えるロシアとの溝をどう埋めていくかという状況に直面していると指摘。トランプ政権の高官は、23日に再び行われる協議でロシア側の意図を詳しく確認したいとしている。

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ウクライナの対応は

ゼレンスキー大統領は19日中にもトランプ大統領と電話会談をし、次の段階についても議論すると明らかにした。ウクライナの政治専門家・イェブヘン・マグダ氏は「トランプ政権で影響力のあるメンバーや議員にアプローチする方法を探す必要がある」と指摘している。

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WOW!The World
積み立てで当たる!? “年金式宝くじ”

タイ政府が導入しようと準備を進めているのは年金式の宝くじ。1枚50バーツ(220円ほど)で、当たれば1等およそ450万円。当たらなくても代金は自分の年金として積み立てられ、60歳になれば引き出せるという。

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MCOTタイ
恒例のフラワーショー

香港中心部のビクトリアパークで恒例のフラワーショー。今年のテーマは「栄光の輝き」。テーマフラワーのコスモスのほかチューリップのカーペットも目を引く。ショーは23日まで。

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コスモスチューリップビクトリアパーク電視廣播有限公司香港
イギリス 恒例 パンケーキレース

イギリスのロンドンで行われたのは恒例のパンケーキレース。凝った衣装に身を包んだ参加者たちがフライパンでパンケーキをひっくり返しながら走る。15世紀礼拝に遅れそうになった女性がフライパンを持ったまま走ったのがはじまりだという。

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オーストラリアオーストラリア放送協会パンケーキ・レースロンドン(イギリス)
SPOT LIGHT INTERNATIONAL
ブラジル ファベーラ発 ゲームで貧困脱却を

ブラジルの貧困地区・ファベーラは国内に1万2000か所以上あるとされ、多くの人が月収3万円以下で暮らすことしか出来ないだけでなく教育環境が整っていないことで貧困から抜け出せる人は僅かという。ファベーラの若者はかつてはプロサッカー選手を目指していたものの、現在はeスポーツのトップを目指そうとする動きが広がっている。eスポーツは年収が1億円を超えるプレイヤーも存在するなど、ゲームで一攫千金を目指そうとする人も少なくない。ファベーラからeスポーツプレイヤーとして駆け上がったNOBRUさんはすべてゲームのおかげと話す様子を見せている。父のスマートフォンを借りてゲーム技術を磨くとスカウトを受けたのだといい、米粒サイズの敵に正確な射撃を行う技術からeスポーツ界のネイマールとの異名もあるが、チャンネル登録者は1620万人・年収5億円を誇るという。活躍を受けてeスポーツを目指す若者の姿も多くなったといい、NOBRUさんサッカー選手に憧れるのは大金を手にし家族に家や車を買えるからだがしれがゲームでも可能なことを証明したと振り返った。リオデジャネイロではファベーラの若者をeスポーツプレイヤーにする試みを貧困問題に取り組むNGOが行っていて、授業料は無料であり約300人が通っている。このNGOはゲーム産業が収入を得る場になるとして6年前に施設を立ち上げている。特待生に上り詰めれば月4万円の支援を受けながらトレーニングを受けられるという。特待生のイリスさんは銃撃戦が起きることで出勤出来ないこともあるファベーラ出身であることから就活に苦戦していた中ゲームで稼ぐ形となったが、失業中だった私は奨学金をもらえるようになって人生が大きく変わりましたと振り返った。しかし、この施設でもプロになれるのは施設の卒業生のわずか1%未満となっている。そこでこのNGOはプロになれなくても貧困脱却につなげるために英語やプログラミングを同時に学べるようにしているという。プログラミングの道を選んだマルコスさんは自宅には机もなくパソコンに触れたのは施設に入ってからだったが、NGOが知識を得る機会を与えてくれた、家族にいい生活をさせたいと言う気持ちになるための扉だと話している。一方で日本ではゲーム上の出会いが特殊詐欺に加担させられるきっかけとなってしまった事件が発生するなど、注意すべき側面もある。

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エレクトロニック・スポーツサンパウロ(ブラジル)ネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオールファヴェーラミャンマーリオデジャネイロ(ブラジル)
(ニュース)
万里の長城 戦後80年 遺骨のふるさとを訪ねて

万里の長城は日中戦争の激戦地のひとつでもあった。ここで中国の男性が調査をつづけたところ旧日本兵とみられる遺骨がみつかった。亡くなったのはどんな人達だったのか。戦後80年の今年この男性が日本を訪ねることにした。楊国慶さんは、去年ふもとの村と協力して万里の長城の戦いを記録する資料館を開いた。当初は中国兵の調査を中心に行っていた楊さんだが、発掘調査を行ううちに6年前旧日本兵の遺骨が複数見つかった。同じ場所からは歩兵第41連隊と刻まれた認識票や「荒木」と刻まれた印鑑も見つかった。楊さんは日本側の資料の調査を始め、先月歩兵第41連隊の拠点とされる広島県福山市を訪ねた。遺骨の身元を調べる際協力したのが歩兵第41連隊の歴史を調査する大田祐介さん。戦没者名簿を取り出し、その中に楊さんが見つけた「荒木」の印鑑の持ち主を見つけた。遺族の男性、八田健さん・裕重さん親子を訪ねた。中国に残された遺骨は日中の間で返還のための交渉が進んでいない。楊さんはいつか遺骨をふるさとの地に返してあげたいと伝え、共に平和を願った。

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万里の長城八田喜平福山市(広島)福山駅
INTERNATIONAL NEWS REPORT
バルト三国・ポーランド “対人地雷禁止条約から脱退”

バルト三国とポーランドは、対人地雷禁止条約から脱退する方針を明らかにした。対人地雷禁止条約は日本やウクライナを含め160以上の国と地域が加盟しているが、ロシアは非加盟。共同声明では、ロシアによるウクライナ侵攻後、地域の安全保障への懸念が強まっているとして、領土と自由を守るため必要なあらゆる措置をとるとしている。

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ウクライナ国家非常事態庁対人地雷禁止条約
油井’s VIEW:ヨーロッパで相次ぐ脱退 国際条約の意義は

対人地雷禁止条約は去年発行から25年を迎えたが、去年の加盟国会議では、加盟国のウクライナが条約で禁止されている対人地雷をアメリカから受け取ると報じられ衝撃が広がった。ウクライナ政府は、ロシアによる軍事侵攻が原因だとして理解を求めたが、条約の実効性が疑われる会議となった。そうした中で、バルト三国とポーランドが脱退を明らかにしたことで、条約の意義が再び問われている。この4カ国に加え、ロシアと国境を接するフィンランドも条約からの脱退を検討していることを明らかにしている。EU外相にあたるカラス上級代表は3か月前に「対人地雷は防衛という意味ではかなり効果的」などと述べている。その一方で1997年にノーベル平和賞を受賞した地雷禁止国際キャンペーンは、今回の4カ国の脱退方針について「悲惨なニュース。強さではなく弱さを示し民間人の命を危険にさらす」と批判。意義が問われている国際条約は、対人地雷禁止条約だけではなくクラスター弾禁止条約もあたる。元々フィンランド・エストニア・ラトビアは非加盟。リトアニアは去年脱退を表明し、今月正式に脱退となった。加盟しているポーランドは脱退を検討している。

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カヤ・カッラスカンボジアクラスター弾に関する条約ドナルド・トゥスクノーベル平和賞地雷禁止国際キャンペーン対人地雷禁止条約欧州連合
ウクライナ政府高官 クリミア“領土の譲歩しない”

ロシアがウクライナ南部のクリミアを一方的に併合してから11年となる中、ウクライナでクリミア政策を統括する高官がNHKのインタビューに応じ、クリミアについて「ウクライナに返還されるべきだ」と述べ領土の譲歩はしないとの立場を改めて示した。

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クリミア(ウクライナ)
タイ 在来種の魚・エビ養殖に日本の技術

タイで日本の研究チームが中心になり在来種の魚とエビを養殖する新たな技術を開発し、首都バンコクで発表会が開かれた。タイでは外来種による生態系への影響が問題となっていて新たな養殖技術の普及が期待されている。

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バンコク(タイ)
(エンディング)
金曜は

金曜日の国際報道2025の番組宣伝。香港から、国家の安全を脅かす行為と取り締まる国家安全条例が施工されてから1年。民間の活動にも統制の矛先が向けられつつある現状を伝える。

エンディング

油井秀樹キャスターらがエンディングの挨拶。

(番組宣伝)
ひむバス!

「ひむバス!」の番組宣伝。

NHKのど自慢チャンピオン大会2025

「NHKのど自慢チャンピオン大会2025」の番組宣伝。

NHKスペシャル

「NHKスペシャル」の番組宣伝。

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