Eyes on 急成長!エンタメ企業の戦略

2025年1月7日放送 6:37 - 6:43 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 おはBiz

インタビューシリーズ2日目のきょうは、ゲームセンターなどを運営するエンターテインメント企業の社長、申真衣さん。申さんは大学卒業後、ゴールドマンサックス証券で勤めたあと、今の前身となる会社を創業した。その後、同業他社の買収などを重ねて、今年度の売り上げは1000億円を超える見通しで、ゲームセンターでは業界3位に成長した。
申さんの会社が運営するゲームセンターは、国内外でおよそ400店舗。池袋や新宿などの繁華街や地方のショッピングモールなどで展開している。外国人観光客も多く訪れるなど、連日にぎわっている。少子高齢化を背景に、全国のゲームセンターの店舗数はこの10年間で8000店近く減少した。申さんはそうした環境の中で、証券会社を辞めて今の会社を興した。急成長を支えているのが、クレーンゲーム。売り上げの7割を占めている。成長の秘けつは世界で人気があるK−POPグループの限定グッズなど、常に話題の景品を投入し続けること。申さんは「クレーンゲームの中に何が入るかが、この10年ぐらいで大きく変わってきたと思う。ゲームのグッズで合ったり毎週変わっていく。それぞれのファンの方に来ていただけると感じている」と述べた。取材した店舗では景品の入れ替えは毎日で、自社で企画・制作した景品もあるという。一見、これまで順風満帆で来たかのように見えるが、創業から2年後の2020年、新型コロナの感染拡大で業績が悪化し危機に直面した。そのような状況の中だったが2020年11月、申さんは今の飛躍につながる大きな決断をする。自社より売り上げ規模が10倍以上ある企業のゲームセンター事業を譲り受けることにした。申さんは「エンターテインメントは行きたくて行く、やりたいからやるということだと思うので、制限が解けたら必ず客は戻ってくるという確信はその当時からありました。いつかは必ずと思えていた」と述べた。
プライベートでは、2014年に結婚。2人の子どもを育てている。さらに働く女性や育児をするママ向けの雑誌でモデルを務め、自身のライフスタイルや考えを発信している。そこにあるのは“女性たちのチャレンジを後押ししたい”という思い。会社は今、海外事業に力を入れている。去年、米国の会社を傘下に収め、ゲーム機の設置個所は米国でおよそ1万か所に増えたという。申さんは、ゲームセンターをプラットフォームと位置づけている。アプリを提供するアプリストアや動画配信会社などがプラットフォームと呼ばれているが、ゲームセンターも景品というコンテンツを届けるものという意味では同じだという。コンテンツが良ければゲームセンターもまだ数を増やして成長できると話していた。


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東京大学カリフォルニア州(アメリカ)豊島区(東京)ゴールドマン・サックス証券GENDA日本アミューズメント産業協会申真衣

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