NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
南アフリカで開かれていたG20の財務相・中央銀行総裁会議が共同声明を採択して日本時間昨夜に閉幕した。今回の会議ではアメリカのトランプ関税を巡って経済への影響を懸念する声が相次ぎ、共同声明では「世界経済は不確実性の高まりと貿易の緊張といった経済成長や金融と物価の安定に影響を与える複雑な課題に直面している」などと強い危機感が示された。ただ過去の声明で繰り返し言及されていた「保護主義に抵抗する」といった文言は盛り込まれず、アメリカへの配慮も滲む形となった。日本では先月のアメリカ向け自動車の輸出額が26%余低下するなど既にトランプ関税の影響が出ていて、関税発動によってサプライチェーン事態も混乱に陥るのではないかとの指摘もされている。