国際報道 (ニュース)
ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢が緊迫する中、NATO首脳会議が始まった。トランプ大統領の宿泊先はオランダ国王から提供されたハウステンボス宮殿。朝食は国王夫妻と共にした。NATO・ルッテ事務総長は、これまで防衛をアメリカに依存しすぎているとして、加盟国の国防費増額を求めてきたトランプ大統領を「私たちを後押ししてくれた、あなたのおかげ」と迎えた。「NATOはわれわれとともに強くなる」と述べたトランプ大統領。加盟国は国防費などの割合をGDPの5%に引き上げることで一致した。国防費は少なくとも3.5%、国防関連費用が最大1.5%の計5%とし、2035年までに引き上げるとしている。トランプ大統領からはアメリカのNATOへの関与を疑われかねない発言が飛び出し物議を醸す場面もあった。記者団から”加盟国が攻撃を受けた場合、北大西洋条約の第5条に取り組むか”との問いに、トランプ大統領は「それは定義による。私は彼らの友人であることには取り組んでいる」と述べ明言を避けた。