Today’s PICK UP 東ティモール”国の記憶”次の世代へ

2024年2月3日放送 6:35 - 6:40 NHK総合
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2002年にインドネシアから独立したアジアで最も若い国の東ティモールについて。現地では日本の支援を受けながら、新しい国づくりが進められる。独立には1本の映像が関わっている。1991年11月、当時インドネシアの支配下にあった東ティモールで撮影された映像。独立を求める若者に無差別に発砲する治安部隊。200人以上の市民が犠牲になったサンタクルス事件。この映像が国際世論を高めた。イギリス人ジャーナリストのマックス・スタールさんが撮影。厳しい取材制限の中、テープを地面に埋め、それを協力者が持ち出した。2年前に亡くなったマックス・スタールさん。事件後も取材をし、膨大な数の映像を残した。助手として取材をともにしたエディー・ピントさん。エディーさんは、スタールさんから取材テープ80000本を託された。独立後に生まれた若い世代が人口の半分を占めるようになった。エディーさんは貴重な映像を守り、思いを伝えることが使命だと思っているという。去年11月、事件の追悼式が行われた。この日、撮影するエディーさんの姿があった。スタールさんは生前、事件現場の地に埋葬されることを希望。その場所には多くの人が花をたむける。「時に尊厳は世界を変える」と刻まれている。国づくりを記録する後進の育成に力を入れるエディーさん。


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