2025年12月30日放送 6:10 - 6:54 NHK総合

あさイチ
特別編 鈴木奈穂子が見た台湾の歩みといま

出演者
鈴木奈穂子 
(オープニング)
コーナーオープニング

台湾最大級の夜市「花園夜市」、代々受け継がれてきた技術を守り続ける人、自分たちのルーツに誇りをもって生きる家族、観光だけでは分からない台湾の素顔について伝える。

オープニング

あさイチ特別編「鈴木奈穂子が見た台湾の歩みといま」。

鈴木奈穂子が見た台湾の歩みといま
水仙宮市場

台湾の歴史をたどるため、まず訪れたのは、南部に位置する台南。古い建物も数多く残り、台湾の京都とも呼ばれている。水仙宮市場には生鮮食料品が並び、地元の人たちでにぎわう。海に囲まれた台湾、新鮮な魚が並ぶ。

ハヤシ百貨店

街の中心部に行くと、日本人の名前がついた百貨店があった。ハヤシ百貨店の雑貨屋さんに並ぶのは、メイドイン台湾のお土産品。台湾名物のからすみがデザインされたバッグや、サバヒーのバッグも。ハヤシ百貨店が誕生したのは1932年。当時、日本が台湾を統治していた。創設したのは山口県出身の実業家・林方一。かつてはこのデパートでお見合いをすると成功する可能性が高いと言われていた。カフェで頂いたのは台湾名物の豆花。大豆でできた台湾スイーツ。この百貨店は長らく閉店していた時期があった。1945年、太平洋戦争の終結後、日本による統治が終わりハヤシ百貨店もデパートとしての営業を終えた。しかし、2014年にリニューアルオープン。その歴史について、運営会社社長の陳慧シュが話してくれた。建築家の梅澤捨次郎が手がけた。太平洋戦争の末期、アメリカ軍が台湾を攻撃したときにできた弾痕は、歴史を知ってもらうために残したという。

下駄店

日本統治時代に伝わった技術を今も受け継ぐお店がある。下駄は外国の観光客や台湾の若者に人気。下駄店の店主・郭宗興と妻の鄭百玲に話を聞く。日本統治時代に日本人が開いた下駄工場に祖父が弟子入りしたことが始まりだったという。父親から手作りで下駄を作る技術を受け継いだ郭。今は娘の品嫻が修行中で、郭の後を継ぐ予定。郭の祖父の代に始まった下駄屋は父親に時代には60人以上の従業員を抱える規模に成長した。台湾では1980年代まで国民党の一党支配のもと独裁政治が行われていた。当時は戒厳令がしかれ、言論の自由や海外の文化の流入などが制限され、下駄作りも排除の対象となったという。郭は「台湾の下駄の歴史を伝えていきたいと思います」などと話した。

赤崁楼

台南には日本統治時代よりも前の建物が多く残されている。その1つが赤崁楼。約400年前に台湾を統治したオランダが拠点として建てた。赤レンガの壁はオランダから持ち込まれた技術で作られたもの。19世紀に今の形に再建された。台南市文化局史跡解説員・黄国棟さんは「異なる時代背景がありそれが移り変わってきたことを知ってほしい」などと述べた。

月経博物館

台北で2022年にオープンした世界でも珍しい月経博物館を訪ねた。「月経の旅」では月経の流れを説明している。2階には子宮の中をイメージした赤い部屋があった。博物館を作ったのは生理にまつわる様々な問題に取り組むNPO法人。生理をタブーなものとせず、誰もが学べる場にしたいという思いから公的な補助金や寄付金を活用して運営している。アドボカシーマネージャー・鄭さんは「みんなにできるだけ気軽に触れてもらいたい」などと語った。

中和小学校

台湾では学校現場でのジェンダー教育に力を入れている。新北にある中和小学校を取材。4年生の教室ではインターネットを使った性犯罪の授業が行われていた。10人の少年たちにゲームを使って裸の写真を撮らせたという事件のニュースを児童に見せ、先生が性的な写真とは何か質問。中和小学校教諭の林志軒は、ほかの先生と議論して、どう教えたら児童が理解できるか考えているなどと話した。この学校では学年ごとに様々な教材を使い、段階的に理解が深まるよう工夫。ジェンダー平等教育を推進してきた校長の呂郁原は、意見の衝突や模索をくりかえし、いまの平等の共通認識ができたなどと述べた。性別関係なく利用できるよう2022年に設置されたオールジェンダートイレを案内。男性用トイレも全て個室になっている。新北市内では小中高校の約4割が導入。きっかけは2000年に台湾南部の学校のトイレで起きた事件。性的指向が原因でいじめを受けた男子中学生がトイレで死亡。校内のアンケートでは導入に賛成の意見が8割以上。一方、盗撮のリスクが高まるといった声も寄せられていて男女別のトイレも残している。台湾では1990年代、民主化運動が活発化するとともに、男女平等を目指す社会づくりが進められた。2019年には同性婚を法制化。

台北

台湾で女性の社会進出が進むとともに広がってきたのが、安くて手軽に食べられる外食文化。朝昼晩3食を外で食べる人も多いそう。共働き夫婦はどのように家事を分担しているのか、台北に暮らす家庭を取材した。朝の家事は夫が担当。娘を学校に送ったあと、仕事に行くまでのおよそ1時間が家事に使う時間。娘が通う台北市内の公立小学校、午前中で授業が終わることが多いため、食事も提供する「放課後班」と呼ばれる学童保育が整備されている。学習支援のほか習い事もできる。利用料は1か月およそ1700台湾元からで、最長よる7時まで預かってもらえる。お迎えも夫が担当。夕方6時、食品会社で働く妻が帰宅。子どもの宿題をみるのは、妻の担当。この日の夕飯は、夫が作った。普段は、近くの実家で食べることも多い。それぞれの時間を大切にしながら協力して子育てをする夫婦の姿があった。

平和村

南部の山岳地帯の麓の地域(平和村)を訪ねた。出迎えてくれたのは台湾の先住民族、パイワン族のエラユン・マワリさん。エラユンさんはこの集落のリーダー。男女関係なく最初に生まれた人が跡継ぎになる。長男のラウチュさんは次の世代のリーダー。男性は体、女性は手ににタトゥーがあり、家族で同じものだという。家にお客様が来た時や結婚式がある時は刺繍やビーズが入っている服を着る。パイワン族の伝統料理でもてなしてもらった。鈴木はディヌクルというタロイモを潰して葉っぱで巻いて蒸す料理に挑戦した。

台湾にはパイワン族を含めて16の先住民族、約62万人が暮らしている。かつては土地を奪われ言語や文化が否定された歴史もあった。今、パイワン族の伝統的な石づくりの家を復元する取り組みが進められている。2024年に家を建てたラフランス・カラユンヤンさんは「台湾は日本と同様に地震の多い場所です。私たちの先祖はこのようにして地震を防ぐ方法を考えた。地震とともに揺れるが地震が終われば元に戻る」などと語った。父の遺言に従い石づくりの家を建てたという。取材をした日はパイワン族の村に様々な民族の人が集まりパイワン語の教室が開かれていた。ラフランスさんは教室を20年ほど前から続けてきた。最後にマワリさんが歌を聴かせてくれた。鼻笛は先祖が村の守り神の声を模倣して作った楽器。自分たちのルーツを大切にしながら生きるパイワン族の人たちは家族の絆と暮らしていた。

(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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