- 出演者
- 市村正親 黒沢かずこ(森三中) バービー(フォーリンラブ)
市村正親らが挨拶し、去年とりあつかった「がん」のトリセツの放送以降、大反響だったと紹介。番組では全国の自自体と協力し検診の重要性を伝える大プロジェクトを実施。すると放送当日には防災無線で宣伝する自治体もあった。そして縫合後の検診の予約数は7.3倍にアップし、番組は検診の結果「乳がん」を早期発見できたなどの声があった。そこで今回はがん対策第2弾、前回伝えきれなかったがんの恐ろしさを伝える。
肺がんなど国が推奨している検診は5つ存在する。街の人やゲストの黒沢かずこさんとバービーさんに行きたい順番を並べてもらった。結果、女性は1位乳がん、2位大腸がん、3位胃がん、4子宮けいがん、5位肺がんとなり、男性は1位胃がん、2位大腸がん、3位肺がんとなった。男女ともに肺がんが最下位という結果となったが実は肺がんが死亡数1位のがんとなっていた。
肺がんは年間7万人以上の死亡者数をだす死亡数1位のがんでその患者は年々増加している。少しでも早期発見できるよう案内を作成している溝田友里さん。案内には「受けるならセットでお得」など行きたくなる工夫が行われている。そして今回肺がんの案内には「一年に5分ください。」と書かれていた。この案内を肺がんをアンケートで最下位にした人たちに読んでもらうと態度は一変、肺がんを1位に順位を変動させていた。案内には原因やなりやすい人、検診方法が書かれていた。
- キーワード
- 肺がん
肺がんの原について実は2人にひとりはたばこが原因とはいえない。第2の肺がんについて岐阜県総合医療センターの浅野先生は「肺腺がん」と説明。内視鏡検査で体をみる。タバコを吸う人は肺の入口付近にがんが出来ており、見つけやすい。一方肺腺がんは主に肺の奥に出来る。肺は奥に行くほど狭く枝分かれをしているため見つけにくい。そのため「VBNシステム」というあらかじめ撮影したCT画像から内部をCGで再現し腫瘍までのルートを最短で導くことができる。肺腺がんは初期症状がなく転移しやすいという特徴を持つ。その理由の一つが肺がもつ特徴でタバコが主な原因のがんはせん毛の動きにより、せきやたんなどの自覚症状が出やすい。一方肺腺がんせん毛のエリア外のため初期症状が出にくい。さらに出来る場所は毛細血管がびっしりあるためがん細胞が血液にのって全身へ運ばれるため転移しやすい。しかしその発生原因は実は不明となっている。そのため検診を受けてほしいと訴えた。スタジオに禁煙啓発ポスターが登場。怖いキャッチコピーが書かれているため、タバコが原因という認識が強いなど話した。
そんな肺がんになりやすい人は男性の喫煙者はもちろんであるが実は女性もなりやすい。今回女性の患者の方に話を聞くことができた。福岡県の「ふくおか肺がん患者と家族の会「コスモス」」は治療に関する相談ができる場所で、その会員の半分以上が女性である。患者会の代表である片山さんは7年前に肺腺がんと診断された。片山さん非喫煙者で体力にも自信があった。そんなある日胸に痛みを感じはじめ乳がんを疑い検査すると乳がんではなかった。しかし次第に息苦しさを感じるようにあんり1ヶ月後肺に影が見つかり結果ステージ4の肺がんだった。現在は遺伝子検査で効く薬が見つかり、がんの進行は抑えられているという。そんな片山さんは肺がんの知識があれば呼吸器内科をj芯したと思うと話、肺腺がんをしっかり伝えて欲しいと話した。
肺がんの検査方法について「胸部レントゲン」であるがそのレントゲンが検診に行かない理由に理由という。溝田さんが検診に行かない50人に聞き取りを行うと否定的な意見が多かった。肺がんの検査には他にも遺伝子検査などがあり、その中でもレントゲン検査は勧められるほど正確なものとなっている。その理由として「肺がん検診では二重読影が国の基準で定められている。二重読影はレントゲン画像を2人の医師でじっくり確認する。名医の一人である佐川元保さんは読影医として40年異常のキャリアを持ち、ある画像では小さながんを見つけた。今回番組では読影医の勉強会に潜入し、佐川さんが指導していた。そんな佐川さんも行っている二重読影は診断ミスを防ぐ日本独自の仕組みでレントゲンによる肺がん検診で死亡率が下がるというエビデンスがあるのは日本だけ。
これまで「がん検診」に行ったことない男女20人にがん検診の大切さを講義を受けてもらうとすぐに行かなければという気持ちになったと好感触な反応だった。そこで2週間後実際に検診を受けたのか抜き打ちチェック。すると検診に行ったのは1人だけだった。そこで番組でつい検診に行ってしまう最後の秘策として、溝田さんの案内に2017年にノーベル経済学を受賞したリチャード・セイラーが提唱した「ナッジ理論」を用いている。それが「衝動受診」で今回トリセツの放送にあわせて肺がんの検診案内が自宅に届くようにした。さらに溝田さん自ら自治体に交渉などをして回った。さらに溝田さんは案内に名前を書くことができる欄があり、家族から勧めたりすると行動しようと思うなど説明し、命の架け橋になって欲しいなど話した。
エンディング映像。
あしたが変わるトリセツショーの次回予告。