- 出演者
- 市村正親 コカドケンタロウ(ロッチ) オカリナ(おかずクラブ) ゆいP(おかずクラブ)
大阪・能勢町では希望者した住民が毎日血圧を測定し記録する研究に参加している。この研究のリーダー・大阪大学大学院の神出計教授は5年前から1000人以上の血圧の変化を解析。すると、驚くべきことが分かった。約2年間血圧を測っている人の数値を集計すると、多くの人が上下の血圧が3ずつ下がったという。能勢町では、後期高齢者の一人あたりの医療費が減少、介護が必要な人の割合が減少といった変化が出てきている。
自治医科大学附属病院の田中亮太教授が、脳出血で緊急搬送された365人を調査。50歳未満では全員が高血圧だったが、そのうち8割が高血圧を治療していなかったことが分かった。深刻になるまで高血圧が放置される見過ごせない実態が明らかになった。血圧はシンプルに「130」以上が危ない。帝京大学の大久保孝義教授は、ことし2月、新たな成果を発表。これまでのデータに加え、国内10の研究 約7万人のデータをあらためて解析。血圧が130~139の間にあっても、120未満の人に比べると死亡リスクが高いことが分かったという。
上の血圧が130~139、40~70代の10人を調査。脳のMRIを使って調べたところ、脳梗塞・脳出血のリスクが、10人中6人は低い、4人は高いと診断された。
心臓に直接つながる大動脈は血圧の影響を大きく受ける場所。正常血圧の大動脈はこんにゃくほどの硬さだが、高血圧の大動脈は消しゴムほどの硬さになる。高血圧になりやすいタイプは、「塩分の多い食生活」「ストレスの多い生活」「肥満」「遺伝的要素のある人」。
血圧をいつ測るのがよいかを検証したところ、18人中7人が健診などでは問題ない血圧値なのに家庭での血圧値が基準を超えるタイプの高血圧・仮面高血圧だった。また、18人中6人が朝の血圧が高い早朝高血圧だった。高血圧のタイプ別に脳卒中の危険度を調べた研究では、朝の血圧が高い人ほど脳卒中になるリスクが高いことが分かっている。つまり、朝に血圧を測るのがベスト。起きて1時間以内、トイレの後・ごはんの前がよいという。
- キーワード
- ジャスティン・ビーバー脳卒中高血圧
住民が血圧記録を続ける能勢町。参加者の片岡よう子さんは自身の血圧記録を振り返り、生活を改善するヒントを得ている。これはセルフモニタリング効果というもので、自分で自分の血圧を測ることが良い行動変容につながっているという。
エンディング映像。
次回予告が流れた。