- 出演者
- 膳場貴子 駒田健吾 関口宏 須賀川拓
静岡県沖の水深約36mの海岸に眠っているのは、水中特攻兵器「海龍」。全長約17mで魚雷2本を搭載した2人乗りの潜水艇。艇首に600kgの爆薬を積み、敵艦に体当たりするもの。太平洋戦争末期に始まった作戦は「特攻」。多くの若者が尊い命を散らす中、海龍が生まれた。考案したのは科学技術者の浅野卯一郎海軍中佐だった。海龍はわずか5秒で海に潜ることができた。開発は極秘に進められてきた。佐藤守良さんは当時、海軍省特兵部で、海龍に関する極秘文書を目にした。海龍は終戦の約4ヵ月で224隻が完成したが、出撃せずに終戦を迎えた。
オープニング映像。
戦争と科学について話し合う。
- キーワード
- 太平洋戦争
物理学者・アインシュタインは原子に莫大なエネルギーが秘められていることを理論化した。40年後、他の科学者達がそのエネルギーを利用した大量破壊兵器を開発。それが1945年8月6日、広島に投下された原子爆弾だった。この日のうちに5万人以上が死亡。その時の状況を目にした90歳の八木義彦さんは当時11歳。爆心地から約1.5kmの国民学校で被爆した。爆心地から2km以内は全焼。八木さんの家も激しい炎で焼き尽くされた。火災嵐のメカニズムについて解説。原爆で命を落とした人は1945年末までに推計14万人。
たった一発で多くの犠牲者を生む核兵器。戦後、世界はその開発に突き進んだ。1949年、米国に対抗し、ソ連が原子爆弾の実験に成功。3年後、米国は水爆を開発。米ソの核開発が過熱する中、3番目に核保有国となったのは英国。原爆に続き水爆実験に成功した。
多くの命を奪い、生き残った人も苦しめる核兵器の開発。近年進んでいるのは「使える核」の開発。米国が開発する核爆弾「B-61」は“小型核”と言われ、威力を調整することも可能。ロシアが開発したのは、最新のグライダー弾頭「アバンガルド」。ミサイル防衛網を回避することができる。更に2000kmの射程距離を持つ「キンジャール」はマッハ10の極超音速で飛行し、迎撃が困難とされている。これら全てには格弾頭の搭載が可能。核の脅威は形を変えながら今も存在している。
科学者達の後悔について。ロバート・オッペンハイマーは「原爆が世界を変えてしまうことは分かっていた。私は死神、世界の破滅者となった」、アルベルト・アインシュタインは「罪もない日本人を原爆で殺傷して申し訳ない」と話していた。世界の核弾頭は1万2120発とされている。
殺人兵器・ドローンのルーツは1940年代、米国で開発された「TDR-1」。機首にテレビカメラが付いていて、遠隔操作ができた。90年代は偵察などの役割を担っていた無人機。その後テロとの戦いの中でミサイルを搭載。アメリカから操縦し、遠く離れたイエメンやアフガニスタンなどで攻撃を繰り返した。その後、ロシア、フランス、英国、中国など、世界中で軍事用ドローンが開発されている。ウクライナではドローンの大量生産が始まっている。
攻撃する対象がよく見えない時代になって、その映像がスマートフォンにすぐ届くようになってしまっている。科学技術の進歩のカウンターパートは人の心でしかないと話した。
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- PTSD
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