- 出演者
- 駒田健吾 加藤紀子 宮崎由加
kenmaは2013年に創業し社員数10名ほどのベンチャー企業で今中小企業から問い合わせが殺到している企業。その代表取締役は今井裕平さん。ヒット商品の請負人で今井代表とビジネスを共にした人たちは成功し感謝を述べ、中に救世主と呼ぶクライアントも。今井さんはkenmaについて元々は建築家になりたかったという。しかし今井さんは絵が下手で自分の得意な方にシフトチェンジしようと企画やアイディアを考える方にしたという。思いついても具体的な製品や空間を作るなどできないかとたどり着いたのが今のビジネスデザインだという。
kenmaデザインの初ヒット商品はwemo。いつでも・どこでも書ける・思い出せるをコンセプトにした腕に巻けるメモ。油性ボールペンで直接書くことができ書いた文字は消しゴムや指で消すことができるという。GOOD DESIGN EXHIBITION などの数々の賞を受賞し新たなメモとして注目を集めている。そのデザインはkenmaだが製造しているのは株式会社コスモテック。特殊な粘着フィルムの製造販売を行う中小企業だがコスモテックがkenmaとビジネスを共にした理由は?社長の高見澤さんはかつてのリーマン・ショックにて売上が激減してしまい、回復するために自分たちの技術や製品を新しい場所に提供できないかと模索していたという。当時コスモテックは自社技術を活かしてファッションアイテムのタトゥーシールを製造していた。このタトゥーシールで作る新しい商品のアイディアを様々なデザイン会社から募った。するとkenmaだけは他の会社とは違い、全く違うアイディアを持ってきたという。今井さんはアイディアを生み出すのにその商品の特徴の真逆を考えると語る。常識がファッション新常識にすると機能的に使えるシールと考え、元々メモは身に付けないのが当たり前だが、こうして独自の公式に当てはめることで身につけるメモを思いついたという。見た目ではなく機能点に着眼点に焦点をあて、こうして文字がかけるタトゥーシールを提案。しかしシールでは一枚数十円かかり、それをメモにして一枚一枚使い捨てでは使うのはためらってしまう。そこでシリコンバンドを使ってメモをすると指で文字が消えたのでこれはいいアイディアになると商品ができたという。
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- GOOD DESIGN EXHIBITION 2018IAUD国際デザイン賞2018kenmawemoコスモテックリーマン・ショック東京ビジネスデザインアワード2016第27回 日本文具大賞
こうしてwemoはハンズの文具コーナーで販売している。今井さんはwemoを使用する人は医療現場が多いというが、それ以外にも配達員など最前線の人たちに重宝されている。さらにこのwemoでコスモテックでは売上が増え続け累計100万本が売れ、ありがたいことだという。こうしたアイディアを生み出す今井さんは救世主だと語った。
STTAは大量の水滴を瞬時に吸水できるスポンジでふきとった水滴は垂れることがない。絞るとすぐに吸水力が復活し、そのため乾燥を逃すことがなく繰り返し使用可能。これを製造しているのはアイオン。工業用品から家庭用品まで幅広い吸水スポンジを製造している。アイオンの開発担当者の真野稔正さんはkenmaに依頼した理由は他商品との差別化が難しく、使用してもらわないとその良さを発揮するのが難しかったという。今井さんはアイオンのどの部分に着眼したのか?には祖父ラスという素材が面白いと感じたという。ソフラスは業務用しかなく生活者用の商品でローラー形状のものを使ったことがないというのをアイオンが言っていたので生活者向けのローラー形状で商品を考えてみようと思ったのがスタートだという。その吸水量の珪藻土の3倍。またkenmaと手を組むことでデザインだけでなく作った商品を世に広めるか、一緒にやってくれるのも大きなメリットだという。kenmaの哲学は企業のフラッグシップ。クライアントの代名詞となる新たなシンボルを生み出すことだという。今井さんは依頼が多いのはものづくりの企業。日本のものづくり企業は技術はすごいが、そのままでは世の中に求められるものではないが切り口を変えるだけで新しい価値になるという。またアイディア出しについてはボツになることが基本的に多く、どのプロジェクトも全員で考えるようにしていてそのなかでも100個のアイディアを出してもボツが多く、クライアントにはボツにされることがあまりないと答えた。
今井さんはkenmaの収入源に企画を考える3ヶ月動いた分の報酬をいただくという。もう一つは商品の売れた分の数%のロイヤリティをもらっているという。特許と取った場合はクライアントが保有する契約になっているという。
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