2023年12月5日放送 10:45 - 10:55 NHK総合

みみより!くらし解説
戦闘続くガザ地区の子どもたちを救おう

出演者
岩渕梢 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(みみより!くらし解説)
戦闘続くガザ地区の子どもたちを救おう

イスラエル軍とハマスの戦闘は、カタールなどの仲介により先月下旬に一時的に停止したものの12月1日に再開した。停止中、ハマスは人質105人を解放し、イスラエルは収監中のパレスチナ人240人を釈放した。現在、イスラエル軍はガザ地区北部に加え南部も攻撃している。ガザ地区の死者は1万5000人以上で、うち子どもは約6000人。ガザ地区の人工の8割にあたる約180万人が住む家を追われ避難生活している。イスラエルのネタニヤフ政権は、ハマスが病院などを攻撃の拠点として使用しているため自衛のためのやむを得ない攻撃と主張している。しかし、パレスチナの一般市民が多数犠牲になる攻撃は国際法違反で、ただちに停止すべきと考えている。ガザ地区は屋根のない世界最大の監獄と呼ばれる状態が16年続いてきた。食料・電力・燃料などはイスラエルからの供給に依存してきた。イスラエルはハマスの攻撃を受けて完全封鎖し、住民の生活が立ち行かなくなった。国際社会の批判を受け、限られた量の燃料搬入を認めている。しかし、大幅に不足していて、このままでは感染症や飢餓が広がるのは避けられない。

キーワード
UNRWAハマースベンヤミン・ネタニヤフ国際連合

UNRWAは運営する学校・医療施設がイスラエル軍の攻撃で破壊されるなどして職員・スタッフ100人以上が犠牲になった。戦闘が再開され、食料・医薬品・衛生用品・毛布などの搬入が滞り、未曾有の人道危機が起きることが懸念される。大部分の病院が機能せず、寒さ・衛生状態が悪化している。UNRWAは戦闘よりも病気で亡くなる人が多く出るおそれがあると警告している。子どもたちの多くは教育を受ける機会を失い、戦闘の恐怖や肉親を失ったショックで心に深い傷を負っている。私たち市民ができることは、問題に関心を持ち理解すること。歴史的背景があり、パレスチナ問題が未解決のまま長年放置されたことが紛争の根源にある。現地で活動する国連機関・赤十字・民間支援団体を資金面で寄付により支えることもできる。

キーワード
NHK海外たすけあいUNRWAジャパン・プラットフォームハマース国境なき医師団国際連合世界食糧計画日本ユニセフ協会日本国際ボランティアセンター日本赤十字社
(エンディング)
次回予告

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