- 出演者
- 岩渕梢
血圧は季節によって変動し、冬は夏より高くなる。冬は屋内でも暖かい場所から寒い場所へ移動すると温度差で血圧が上昇し、10度の温度差で血圧が10上がる人もいる。これがいわゆる「ヒートショック」。血圧が急上昇した場合、血液の圧力に耐えられずに脳の血管が切れると脳出血、大動脈が裂ければ大動脈解離、血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞が起きてしまうこともある。実際に12月から2月にかけてのこれからの寒い時期はこうした病気による死亡のピークになっている。日本高血圧学会理事長・自治医科大学・苅尾七臣教授によると注意が必要なのは冬の中でも特に朝。血圧には一日の中にも変動があり、朝起きて行動を始めるタイミングでは誰でも血圧が高くなる。しかし高血圧の人の中には特に朝高くなりやすいタイプの人がいて、起床後2時間は脳卒中や心筋梗塞が起こりやすい要注意の時間帯といわれている。苅尾さんによると早朝の高血圧は薬をのんでも下がりにくいので部屋を暖かくすることで対処するしかなく、起きる少し前から部屋の温度をできれば20度以上にしておいてほしいという。また風呂場や脱衣場では風呂のふたを開けておくことや、暖房器具を入れるなどで対処してほしいという。
冬に血圧が高くなる理由の一つに冬は腎臓の働きの変化で塩分をため込みやすくなることが挙げられる。日本高血圧学会の減塩栄養委員会・日下医院・日下美穂院長によると、おせち料理には塩分が多いものもあるので、控えめにしてほしいとのことだった。食事で最近、特に注目されているのがカリウム。カリウムには、体から塩分を排出する働きがあって血圧を下げる効果が期待される。カリウムは野菜や海藻などに多く含まれる。腎臓に病気がある人や機能が低下している人はカリウムの摂取が悪化につながることもあるので医師とよく相談をしてほしい。40代から60代にかけての中年期の高血圧対策が重要。高血圧の定義は上は140以上だが、脳卒中や心筋梗塞のリスクを考えて決められている。しかし中年の場合は120から少し高くなっただけでもリスクが1.77倍になるというデータもある。まずは生活習慣を見直すことが大事。保険適用になっているアプリ(高血圧治療補助アプリ)を紹介。高血圧と診断された人に対して医師が薬のように処方するもので、処方がないと使えないようになっている。データは医師と共有される。このアプリを使った患者200人余りのデータでは3か月の使用で血圧が平均8.8下がった。まずできることから始めていただきたい。
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