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浄土宗の総本山、知恩院からの中継。17人の僧侶たちが鐘をついていた。来年は浄土宗が開かれて850年目。法然上人は「南無阿弥陀仏と唱えれば、誰でも救われる」と教えを広めた。
空海によって建立された安楽寺では大晦日の読経が始まった。近年、外国からのお遍路さんが増えている。平和を願う巡礼者もいる。宗派を問わず、他者を助けることで自らも救われる、四国遍路に伝わる思いを言葉の壁をこえて共有しようとしている。
東京・千代田区の神田明神は商売繁盛にご利益のある場所として知られ、午前0時に開門となる。関東大震災では本殿が焼失し、人々の寄付などにより再建された。東京大空襲ではほぼ無傷だったといい、人々の復興の拠り所となった。
北海道の枝幸町歌登では酪農の発展を祈念する祭りが始まった。世界的な飼料の高騰で離農を余儀なくされる人も続出した。一方、町の産業を守ろうと奮闘する人々もいる。歌登八幡神社では牧草ロールの奉納が行われた。宮司がお祓いした種火で牧草ロールを燃やし、神へと捧げる。
今年、秋田県では大雨、クマの被害など自然の暴威にさらされた。太平山三吉神社周辺では多くの住宅が浸水した。地元の人々は1年の願いを込めて、梵天をつくる。広面地区の梵天には「がんばろう秋田」、「復興」と記された。
1日に3000台が全国に荷物を運んでいる京浜トラックターミナルではドライバーたちが今年の感謝を込め、1台1台を乱れもなく並べた。人手不足を補うために最先端技術が導入され、配送センターではロボットが画像識別し荷物を仕分けていく。効率的な仕組みにより、ドライバーの待機時間が大幅に減少した。目下、物流の2024年問題が迫っている。
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- 京浜トラックターミナル大田区(東京)
熊本・水俣市の不知火海から中継で、タツノオトシゴのなかでも小ぶりとされるヒメタツの映像を伝えた。周囲の環境にあわせて体色を変えるため、探すのは難しいという。ダイバーたちは1年の抱負を発表。
大晦日も金沢駅から福井県の敦賀駅の間で北陸新幹線のテスト運転が行われた。福井駅から東京駅までは最短2時間51分で結ばれる。また、福井駅では恐竜化石の発掘に力を入れ、新種が日本で最も多く見つかっている。駅には福井県を全国にPRするために結成された「福井情熱駅長」のメンバーが集まっていた。
熊本の阿蘇神社からの中継映像。楼門は熊本地震で倒壊するも、先月に修復を終えた。新年の始まりとともに開門し、復活を待ちわびた人たちが参拝した。楼門にほど近い時計店では震災の際、壁にかけられた時計は1つも落下しなかった。楼門が災禍から守ってくれたのではないか、人々は感謝の思いを寄せてきた。
大津市の石山寺の中継映像。琵琶湖の風光明媚な景色を楽しみながら参拝できると、平安時代に貴族の女性たちが足を運んだ。参拝者の1人が紫式部だった。昨年、第53世座主に鷲尾龍華さんが就任。女性の座主は創建以来、初めて。先代である父からの教えで、仏教のみならず、キリスト教、西洋美術などの造詣も深い。