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オープニング映像。
この番組はアスリートに影響を与える音楽を魔曲と命名して、様々なスポーツで語り継がれる魔曲の秘密を解き明かす。
藤波朱理の強さを支えているという「東京VICTORY」。試合の当日しか聴かないという。この曲を聴くと試合モードになれる。
前田健太はマウンドに上る前にKing Gnuの「飛行艇」を流すという。毎日聴くとスイッチが入らなくなるので、登場曲は試合の日しか聴かないと決めている。「この時代に飛び乗って」「命揺らせ 命揺らせ」という歌詞が刺さっているという。投げ始めでサビに入るぐらいのルーティンに組み込まれている。
宮脇花綸さを支えているという東京事変の「閃光少女」。試合当日専用のプレイリストがあって、最初の一曲で10年以上聴いているのが「閃光少女」だという。アスリート人生のテーマ曲という位置づけ。
宮脇花綸が試合当日に聴くプレイリストを紹介。「めざせポケモンマスター」はイントロを聴いた瞬間にテンションが無条件に上がるという。
魔曲には科学的にどんな効果があるのか日本脳波トレーニング協会の林愛理に聞いた。試合当日にしか聴かない曲は特定の出来事が起きた際に瞬間的にイメージが浮かぶ自動思考だという。日常でもシチュエーションで決まった曲をくり返し聴くことで、勝手にスイッチが入るよう脳をコントロールできるという。
智弁和歌山高校の「ジョックロック」は魔曲と呼ばれる。この曲が魔曲と呼ばれるきっかけになった試合が2000年夏の甲子園、柳川高校戦。4点リードされて迎えた8回裏、智弁和歌山の攻撃で流れたのは「ジョックロック」。ホームランで1点を返し3ランで同点に。延長11回裏にまで及んだ死闘でサヨナラ勝利。8回裏から試合終了まで智弁和歌山の攻撃中に演奏されていたのは「ジョックロック」。この試合以降、ジョックロック＝魔曲というイメージが定着し、他校からは恐れられるように。智弁和歌山応援団はチアリーダーや吹奏楽部を統率する。応援団の入団条件は成績優秀かつ品行方正であることで、学校の模範生でないといけない。進学校の中でも模範生の応援団が指揮するため統率がとれる。応援団は文化祭を最後に世代交代。魔曲ジョックロックを引き継いでいくためにも文化祭がとても需要だという。生徒手動の練習は臨機応変な対応力を高める。野球の応援では試合展開に合わせた応援が求められるため、何十曲ある応援を合図一つで瞬時に繰り出す必要がある。応援団の声に一般生徒が呼応する連鎖が魔曲を生み出す最大の要因だ。
大阪出身の前田健太は大阪の地方大会は楽器が禁止だったと話した。メジャーでは応援がないので違和感があるという。サッカーはアウェーだとブーイングされると呑まれていたが、ブーイングが大きければ大きいほど嫌がってるんだなと思って乗れたと中村憲剛は話した。
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トップアスリートたちが語るゾーンとは超集中状態。ゾーンと深く関わる脳波が「SMR波」。リラックスと緊張のバランスが取れた時に出るSMR波を出せればゾーンに入り、パフォーマンスが最大化される。脳波は4つのタイプに分かれ、それぞれゾーンに入りやすい曲があるという。収録前に脳波のタイプがわかるチャックシートを実施した。
脳波のタイプ別にゾーンに入りやすい曲を検証。明治大学・卓球部の選手8人をタイプ別にわけ脳波を測定。リーダータイプがゾーンに入りやすい曲はテンポの遅い曲だという。通常時の脳波と83BPMの「ボクノート」を聴いた脳波を比較した。SMR波の活動が強くなった。ムードメーカータイプがゾーンに入りやすい曲はテンポの速い曲。142BPMの「ガラナ」で検証するとSMR波の活動が強くなった。聞き上手タイプは歌詞に共感できる曲。共感できる歌詞の部分でSMR波の活動が強くなった。職人タイプは自分がとにかく好きな曲がゾーンに入りやすいが、今回の検証では入らなかった。
藤波朱理が魔曲「東京VICTORY」でゾーンに入れるのかを検証。SMR波は大きく変化はしていないがゾーンには入ったと言える。レスリングという競技性からか、興奮状態に反応するハイベータ波がものすごく反応した。ゾーンに入りなら我も興奮状態を示す脳波が反応するのは対人競技に最も適した状態の脳波だという。
パリ五輪体操男子団体決勝は1位中国との絶望的な点差を逆転して金メダルを獲得した。奇跡の大逆転支えた曲が小田和正の「たしかなこと」。予選と決勝の間のミーティングでたまたま流れたのがこの曲で、みんな泣いたという。
体操男子団キャプテンの萱和磨は前日のミーティングで「銀メダルは嫌なんです」と言った時に「たしかなこと」が流れてチームが本当の意味でワンチームになれたと話した。金メダルをとった日の夜、一人で聴いて泣いたという。科学的にも同じ空間で同じ曲を聴くと脳波が同調することがわかっている。同じ曲を聴くと結束力が生まれやすい。
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