2023年12月5日放送 23:50 - 0:35 NHK総合

アナザーストーリーズ
「クイーン 21分間の奇跡 〜ライブエイドの真実〜」

出演者
松嶋菜々子 
(オープニング)
今回は…

世界中を熱狂させたクイーン伝説のステージ「ライブエイド」。20世紀最大のチャリティーコンサート・ライブエイドの真実に迫る。

キーワード
クイーンライブエイド
オープニング

オープニング映像。

クイーン 21分間の奇跡 〜ライブエイドの真実〜
視点1 ”想定外”が奇跡を生んだ

1970年代、次々とヒット曲を生み出していたロックバンド・クイーンは80年代、人気に陰りが見え始めていた。バンドが順風満帆とはいえないそんな時期に、ライブエイドへの出演オファーが舞い込んだ。1985年7月13日、ウェンブリースタジアムでライブエイドが開催。スタジアムには7万2000人が集まった。観客に疲れが見え始めた頃、クイーンが登場。ライブでは再現が難しい複雑な曲構成の「Bohemian Rhapsody」を一曲目に演奏した。メンバーはライブエイドの客が必ずしも自分たちのファンではないことを念頭に置き、一曲目にバンドで最も有名な「Bohemian Rhapsody」を選択した。「Radio Ga Ga」「We Are The Champions」など誰もが知るヒット曲を続々と披露したステージはクイーンの独壇場となり、翌日BBCが行った視聴者投票では60%の視聴者が「クイーンが一番良かった」と答えた。クイーンはこれを機に再び第一線に返り咲いた。

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視点2 I don’t like ”QUEEN”

ライブエイドを企画したボブ・ゲルドフは当初、クイーンの出演を全く考えていなかった。ニューウェーブと呼ばれるゲルドフの世代にとって、クイーンは時代遅れの旧世代バンドだった。クイーンの作り込んだ世界観は当時の音楽シーンでは流行りではなかった。ゲルドフはプロモーターに提案され、渋々クイーンに出演をオファー。ライブ当日、クイーンのステージを目の辺りにしたゲルドフは「最高だった」と彼らのパフォーマンスの素晴らしさを素直に評価した。16時間にわたって行われた史上空前のチャリティーコンサートは、イギリスとアメリカの会場に集った観客と110カ国10億人以上のテレビ視聴者を魅了した。集まった寄付金は1億ドル以上といわれている。

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Do They Know It’s Christmas?I Don’t Like Mondaysクイーンライブエイド
視点3 「Bohemian Rhapsody」とフレディ

クイーンがライブエイドの一曲目に選んだ「Bohemian Rhapsody」。この曲をフレディが書き上げたのは当時付き合っていた女性の恋人・メアリーとの関係に悩みを抱えた時期だった。発売の翌年、メアリーとフレディは同居を解消している。ゲイだったフレディのセクシャリティが「Bohemian Rhapsody」の歌詞に反映されているのではないかとの見方もあるが、ブライアン・メイは「フレディはシャイなので彼の歌詞にはわかりづらい部分が多くあります。音楽には作者の自伝的な要素が反映されると私は思っていますが、ボヘミアン・ラプソディをつくった頃のフレディは特にその傾向が顕著でした。この曲にフレディの内面が刻まれているのは明らかだと思います」と語った。フレディは歌詞の意味を明かさないまま、1991年11月、エイズ合併症により死去した。作者不在のまま「Bohemian Rhapsody」の歌詞には今も様々な説がある。

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(エンディング)
次回予告

次回予告が流れた。

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