クイーンがライブエイドの一曲目に選んだ「Bohemian Rhapsody」。この曲をフレディが書き上げたのは当時付き合っていた女性の恋人・メアリーとの関係に悩みを抱えた時期だった。発売の翌年、メアリーとフレディは同居を解消している。ゲイだったフレディのセクシャリティが「Bohemian Rhapsody」の歌詞に反映されているのではないかとの見方もあるが、ブライアン・メイは「フレディはシャイなので彼の歌詞にはわかりづらい部分が多くあります。音楽には作者の自伝的な要素が反映されると私は思っていますが、ボヘミアン・ラプソディをつくった頃のフレディは特にその傾向が顕著でした。この曲にフレディの内面が刻まれているのは明らかだと思います」と語った。フレディは歌詞の意味を明かさないまま、1991年11月、エイズ合併症により死去した。作者不在のまま「Bohemian Rhapsody」の歌詞には今も様々な説がある。