- 出演者
- -
1996年9月14日に岩井俊二監督の映画「スワロウテイル」は公開された。円が世界で一番強かった時代に、一攫千金を求めてやってきた若者に架空を街を舞台に若者たちの無軌道で切ない青春を描いた群像劇。作中に登場するバンド「YEN TOWN BAND」の歌う「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」は映画の虚構を飛び超えて現実の音楽シーンを席巻した。今回はリリースから30年経過しても色褪せず歌い継がれている「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」を特集する。
オープニング映像。
岩井俊二は映画「スワロウテイル」は前作「FRIED DRAGON FISH」をベースに同じ世界観の中で作れないかと考えた。FRIED DRAGON FISHは深夜ドラマとして放送され劇場公開するなど独自の世界観で話題になった。主題歌を担当したのはCharaで「Sweet」。岩井俊二はCharaの楽曲は起用した理由には自身が面白いと思う歌手の曲を追いかけていた時にCharaに出会ったがライブを観に行ったこともあったと答えた。前作と同様に携わってほしいと、今度はスワロウテイルで役をやってもらおうと考えた。岩井俊二は小説「スワロウテイル」のあとがきに映画「スワロウテイル」の準備の取り掛かりつつその隙間でドラマを1本こなすつもりでシンプルな話を書いたが、これが映画になることになり、映画「スワロウテイル」は余儀なくされた。その構想から3年、岩井監督は「undo」や「PiCNiC」などを手掛けていた。Charaは「PiCNiC」の撮影に入り、猛暑の夏の2週間だったという。岩井俊二はグリコはCharaのために書いていたと答えた。映画「スワロウテイル」から時間があったというCharaはその理由に自分が妊娠をしたためと振り返ったが、体型がもとに戻ったタイミングで難なく撮影にも入れたという。
- キーワード
- Fried Dragon FishKADOKAWALove LetterPiCNiCPSY・SSwallowtail Butterfly~あいのうた~SweetundoYEN TOWN BANDスワロウテイルノーマンズ・ノーズポニーキャニオン岩井俊二浅野忠信種ともこ
スワロウテイルの台本が仕上がったのは1995年10月。その頃映画スタッフは舞台となるロケーションを探すためにアジア各国を渡り歩いていた。そのロケーションを担当していた元スタッフの種田陽平は香港に監督もいいねと言っていたと語り、岩井俊二はちょうど時代の境目という発展の仕方をしていたと語った。しかしロケーションをしたのにも関わらず日本が舞台の作品だから日本でやろうという話になったという。また世界観はお金を求めて人々が集まるという世界観だったためにそうして作られる世界観の街並みを大切にしたという。種田は新浦安が当時の日本を表すかのような古いエリアに蓋をしたような場所で、アジアをロケーションしていた中で見ていたのは剥き出しの汚い部分で、貧乏だが生き生きしている人々と、近代未来のようなビル群が両立している場所が多く、日本の東京の中に残っているいかがわしいものをオープンに表に出すことになったと語った。この街にやってきた少女「アゲハ」の視点で物語は語られる。そのアゲハを演じた伊藤歩は当時中学生で主役に抜擢された。その経緯には岩井俊二の別の作品でオーディションを受けたが、その時は落ちてしまったが数年後に急に連絡が来て、映画を作るが出演してほしいとお願いされた。スワロウテイルは劇中で英語や中国語が飛び交う複雑な言語のやり取りがあったが、伊藤は英語の勉強の発音メインでやっていたという。伊藤はこの映画で良い大人たちに出会えたことが幸いだったと答えた。
Charaは1995年7月に長女を出産。その7ヶ月後にスワロウテイルのクランクインだった。子育てとの両立にCharaは自身の歌手名はしゃらっとしているという意味で切り替えが早い性格になぞらえたものだという。そのために映画と家庭の切り替えもできていたために体を壊すことはなかったという。しかし音楽が大変だったと答えた。
映画「スワロウテイル」ではCharaが演じる「グリコ」が作中にYEN TOWN BANDを結成する。岩井監督はこのバンドについて、台本が出来上がっていくうちにCharaと音楽をやっている友達にも会ったという。作中に出てくる「サードカルチャーキッズ」という歌手の言葉も実際にCharaの友達の音楽仲間が実際に提唱していたもので、そうしたものが、作品の中の街にアイデンティティが強調されていったという。サードカルチャーキッズとは両親と母国とは異なる異文化後で成長し、そのふたつをかけ合わせたサードカルチャーを自身のアイデンティティとして形成した人々。そうした人々でYEN TOWN BANDはつくられた。劇中の音楽とともにYEN TOWN BANDのプロデュースを行ったのが音楽プロデューサーの小林武史。岩井監督は彼が手掛けたMy Little Loverの「Hello, Again~昔からある場所~」のサウンド感が自分のイメージするものに近かったという。小林はYEN TOWN BAND事態は映画の構想には既にあったと答え、当時でもグローバルやインターナショナルにビジネスマンが行ったり来たりしていたが、映画はローアングルに人の行き来があるバンドという話に、そうしたバンドに既視感があったという。中でも影響をうけたのはレニー・クラヴィッツで、打ち込みの音楽が前世だった80年代にサンプリングやシミュレーションの技術で音楽を学んだ背景があったが、レニー・クラヴィッツ はその真逆をいく音楽性を持っていた。そしてかき集められた人は皆ヘタウマでアナログを愛する人達ばかりだったと答え、90年代であのレコーディングをしていたのは世界でも1つ2つしかないかのようなシチュエーションだったと答えた。
- キーワード
- Hello, Again~昔からある場所~Mr.ChildrenMy Little LoverSwallowtail Butterfly~あいのうた~YEN TOWN BANDスワロウテイルブライアン・バートンルイスヘンリー・ハーシュポニーキャニオンレニー・クラヴィッツ新版 サードカルチャーキッズ 国際移動する子どもたち深海
ニュージャージー州のウォーターフロントスタジオでレコーディングされた「MONTAGE」。細かくクレジットはされていないものの、日本人も参加していたという。その中には名越由貴夫もいた。1989年にCo/SS/gZを結成し激しいバンドサウンドが特徴だったが、90年代からCharaのレコーディングに参加するなどし、後にCharaなどと「タイムマシーン」を共作した。現在では様々なミュージシャンのサポートとしても活躍。 小林は名越由貴夫について上手だが上手なことに焦点を置いておらず実験的な感覚を持っていたという。彼の影響をYEN TOWN BANDにもらっていたかもしれないと語った。日本で短いリハーサルを行い、YEN TOWN BANDのレコーディングはニュージャージー州のウォーターフロントスタジオで行われた。夏越はそのスタジオには倉庫のようでヴィンテージ機材が揃っていたという。宅録の延長のようでそれがわかりやすかったという。またMONTAGEの中の楽曲「She don’t care」はレッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムの音を研究したと答えた。音が揺れていことがかっこいいと思っていたためにサンプリングなどはしなかったという。
ミリオンヒットを記録したYEN TOWN BANDの「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」。小林武史はMr.Childrenのレコーディング中にサビのメロディが思いついたという。この映画を成功させるためにはヒット曲が必要だと思っていたが、その曲を見つけようと思っていたが、Mr.Childrenの「深海」のレコーディング中にウーリッツァーを触っていたことにフレーズができていたと答え、コレだという確信があったと答えた。Charaは歌詞については岩井監督いと一緒に話をしたが要望は歌詞に「空の青の青さに」「躊躇」がほしいと言われただけだったという。岩井監督は映画の世界観は旅人、放浪者というイメージで、自身が幼稚園に入れない間に経験した大阪の田園地帯に広々とした場所にいる経験が生きていると答えた。
Charaは「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」についてニュージャージー州のスタジオで収録したドラムの音はまだチューニング段階で叩いていた音でスタジオのマネージャーが叩いていたものだったという。名越由貴夫は曲の印象で一番近かったのはエルヴィス・コステロの「Alison」だったという。Charaは映画の登場人物の気持ちを拾って現場の温度は間に入り監督に伝えるクリエイティブな作業を行っていたという。1996年9月14日に映画「スワロウテイル」は劇場公開し、およそ2か月前に発売していたシングル「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」もじわじわとヒットチャートを上り詰めてミリオンヒットに。伊藤歩は撮影が公開されて一区切りという気持ちだったが、曲が音楽番組などで流れているとまだその道は続いているようにも思えたと答えた。種田陽平は映画の世界で一度行われたように、現実でもYEN TOWN BANDが駆け上がっていく様子に驚きはなかったと答えた。Charaはキャーキャーと声援を浴びるようになってもそれが目的ではなく、自分の音楽のことと家族のことしか考えていなかったと答えた。
その後、YEN TOWN BANDは不定期ライブを行い、スワロウテイルから20年後の26年には新しいアルバムも発売。伊藤はCharaは姉のように自分をかわいがってくれたと答え、ライブに行っても不思議な気持ちになっていたと答えた。CharaはYEN TOWN BANDに時代を思い出してライブを求めているなら自然にキャラクターになりきっていると答えた。さらにYEN TOWN BANDとしても組み合わせが良いと答えた。小林は映画の世界の移民問題は現実では解決には至らず、平和な世界とは遠い現実に映画とまだ繋がっていると感じると答えた。
Swallowtail Butterfly~あいのうた~の歌詞について岩井監督は好きな歌詞に「この空の 青の青さに心細くなる」と答えた。小林は「私はうわの空で あなたのことを想い出したの そしてあいのうたが響き出して…」を抜粋。Charaらしい歌詞と感じたと答えた。名越由貴夫は「心に心に魔法があるの」をチョイス。演奏する上で一番印象深い場面だという。伊藤は「ママのくつで速く走れなかった泣かない裸足になった日も」「逆さに見てた地図さえもう捨ててしまった」の部分をセレクト。主人公への応援にも聞こえる上に、映画の中の人々の歩んできた精神性にも聞こえると答えた。種田陽平は「あなたは雲の影に明日の夢を追いかけていた」としたが大変だったロケハンの時を思い出したと答えた。Charaは「夏草揺れる線路を遠くまで歩いた」としたがCharaは演じた役が作ったような感覚で歌詞を書いたと答えた。Charaは今も新しいクリエイターとともに現在のサウンドを作り上げている。Charaはチームだとメンバーの力も信じるのでお互いの最大限の物を引き出し会えると答えた。また新しい人と一緒にやることに冒険にまた出かけるような感覚で、自分の気持ち次第で何歳でも取って置けると答えた。
- キーワード
- AdorableMean MachineSwallowtail Butterfly~あいのうた~YEN TOWN BANDYUKIスタンド・バイ・ミースワロウテイルソニー・ミュージックレーベルズ
今夜歌うのはシンガーソングライターの眞名子新。Swallowtail Butterfly~あいのうた~が今でも愛されている理由に眞名子は映画も鑑賞したが映画にぴったりな楽曲で、映画の表現がまんま音になっていると答えた。シンプルなコードで浮遊感を再現しているのはすごいと感じたと答えた。
眞名子新が「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」を披露した。
波うららかに、めおと日和の番組宣伝。
「STAR」の番組宣伝。
- 過去の放送
-
2026年1月29日(2:15)
