2023年7月20日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

カンブリア宮殿
【一芸家電でヒット連発 躍進の秘訣はメーカーと卸の二刀流】

出演者
村上龍 小池栄子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

カンブリア宮殿
“一芸家電”でヒット連発!ニッチなニーズにもとことん応える

小泉成器はニッチなニーズに絞った一芸家電が多い。ドライヤーのモンスターは風量が強く髪を速く乾かす特徴をもつ。他にもコードレスボトルミキサーはキッチンが狭くこれ以上置けるスペースはないがミキサーはほしいと言う人のために作られた。これは直径わずか8.5センチと隙間に置くことができる。さらに蓋をすれば持ち運びも可能。充電式のヘアアイロンは、長さは18センチと普通のものと比べるとコンパクトで、外出先でも手軽に髪を整えたいという要望に答えた。また茹で卵を気軽に作ることのできる製品も。固茹で、半熟、温泉卵と3通りに作れるのが特徴だという。

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MONSTERエッグスチーマープラス KES-0401コードレスストレートアイロンコードレスボトルミキサーノジマ 所沢本店ノジマ 相模原本店ノジマ東所沢店北杜市(山梨)小泉成器所沢市(埼玉)横須賀市(神奈川)相模原市(神奈川)

他にも土鍋付き電子レンジは土鍋がセットで、ほったらかしでご飯が炊ける。炊飯器をもっていない一人暮らしや、土鍋炊きのご飯を手軽に食べたい人へ開発された。さらに目玉焼きも一緒に作れるオーブントースターも。慌ただしい朝でも朝食をしっかり取りたい人向けに作られた。こうした一芸家電は250点に及び、美容やキッチン、季節ものの部類にわけられお客のニーズを掘り起こし、ちょっと便利な生活スタイルを提供している。その本社があるのは大阪。売上は719億円で、従業員は330人の中堅家電メーカー。この夏大ヒットしているのはミニ扇風機。若者に受けているというが、わざとガチャスイッチにしており、今の若い人には新鮮に見えるという。開発担当が向かったのは居酒屋のチェーン店。商品部の吾郷は単身赴任で居酒屋のろばた焼きを気に入っている。そこで着目したのは卓上のろばた焼き器。これを家庭でも楽しめるようにと考えている。すでに家庭用のろばた焼き器を開発済みで、お一人様をターゲットにサイズはコンパクト。電気式で2023年秋頃に発売予定。ニッチな商品でもニーズがあるとすれば企画を承認してくれるという。

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オーブントースターノジマ 所沢本店ミニ扇風機中央区(大阪)千代田区(東京)台東区(東京)土鍋付き電子レンジ小泉成器
ティファールやタニタも頼る!潜在的ニーズの“発見力”が武器

小泉には別の顔がある。タニタなどの体組成計の商品も卸を行っているがメーカーと卸両方を行っているという。国内大手のTOTOやティファールなどもあり国内外160社を卸す。多くのメーカーが小泉を頼るのは消費者のニーズを的確にとらえているため。ネスレのコーヒーメーカーの隣に陳列したのはブリタの浄水器。コーヒーにこだわる人は水にもこだわるはずと考えた。さらにソーダストリームの炭酸水メーカーと一緒においたのはティファールの炊飯器。炭酸水でご飯を炊くと美味しいという投稿がSNSで投稿されていることに素早く反応した。

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TOTOアラジンエディオンなんば本店ソーダストリームタニタティファールネスレパロマフィリップス・レスピロニクスブリタブリタ タンク型浄水器 フロー中央区(大阪)小泉成器
ニッチなニーズにもとことん応える“一芸家電”でヒット連発!

小泉成器のコーヒーメーカーとミキサーが一緒になった家電を使い、小池栄子がフルーツジュースを作った。新商品の担当者はどうやってヒントを掴むのか?という質問に田中裕二は自分の生活の中で見つけていくことが多く、こういう風にしたらもっと使いやすいのではと商品の担当者が自分の生活の中から見つけてくるという。ターゲットは少ないかもしれないがニッチな商品をいくつ揃えるかという方が今は大事だと感じていると答えた。また卸も行い他のメーカーの家電も販売していることについて、メリットは?と聞かれた田中は、幅広い商品をもつことでより魅力的な商品を届けられると同時に、魅力的な売り場にもできると答えた。

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小泉成器
客の“潜在的ニーズ”を掘り起こせ “ヒット商品誕生の舞台裏!

文京区で開催された小泉成器の新商品展示会では、自社商品だけでなく、販売契約を結んだ国内外のメーカーの新商品が一同にお披露目される小泉成器最大のイベント。田中はここで上新電機の社長に自社製品の新しいヘアブラシを紹介。大阪から足を運んだ理由に上新電機の社長は小泉成器は世の中の流れを把握しようとするとジャンルが広く、いろいろな商品を持っているのは勉強になるという。また海外メーカーにとって小泉成器は頼もしい存在だという。小泉成器は1946年に小泉成器の前身の小泉産業が発足した。需要の高かった電気の照明器具を製造し電熱器を仕入れておろすなどし、1967年にがマイホーム時代が到来し家具市場に参入した。大ヒット商品には学習机と照明をセットでほしいという消費者のニーズに答え大ヒット。その頃入社した田中は客のニーズを掘り起こすという小泉精神を叩き込まれ、トップ営業マンとして活躍。80年代後半にはホームセンターを新規開拓し、商品を置くことに成功。しかし売れ行きは芳しくなかった。そんな時、田中の目に入ってきたのは、新入学の親子連れ。田中はそれを見て、ホームセンターにはなかった売り場を提案。お子さんに上履き袋を作りませんかとのPOPを掲げて、ミシンとアイロンを一緒に並べた売り場を作ると、ニーズの掘り起こしに成功し、売り場が大成功。96年には、海外ブランドの責任者に抜擢された田中。ここで大ヒット商品を生み出す。

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グループセブジャパンブリタジャパン上新電機小泉産業文京区(東京)

田中は当時日本になかった油を使用せずに揚げ物ができるノンフライヤーの商品を卸たが欧米ではフライドポテトが大量に作れるとアピールしていたが、田中は日本ではそのままでは難しいと、健康のためと謳った方が良いと感じたという。日本人が好きなとんかつや唐揚げが美味しく調理できる温度や時間を調べた。データをもとに日本独自のレシピもセットにし、2013年に日本初のノンフライヤーを発売。メタボという言葉が広がった頃にヘルシーは食生活を送りたいという消費者のニーズを掴み、累計100億円を超える大ヒット商品となった。田中は売り場についてミシンやアイロンと異業種のものを並べ売ることを得意としているが、ヘアドライヤーも昔は床屋などでしか使っておらず電器店に売っておらずそれを持ち込んだのが自分たちの先輩だったという。また海外メーカーの商品担当になったものの、なかなかヒット商品が出なかったというが、面白い商品はたくさんあるが日本の流通が難しかったという。その中でフィリップスのノンフライヤーをヘルシーな商品として日本でヒットさせたがアイディアについては、得意先のトップは年配が多いので油をとることに抵抗感をもっており、この商品であれば油を使用しないので受け入れられると思ったという。

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ニシザワ酒店ノンフライヤーフィリップス・レスピロニクス墨田区(東京)小泉産業
独自の販路を作り出せ!コイズミ流“商品を売る”極意

ニシザワ酒店には純米酒が500種もそろう店。小泉成器の営業担当の井上はこの店にある商品をおろして販売してもらっているという。それはかんまかせという商品。専用の器に日本酒をいれて、機械にセットし好みの温度にすれば熱燗が出来上がる。この温度設定にはある蔵元が関係している。それは神亀酒造。創業170年で戦後他社に先駆け、作る酒全てを純米酒にした日本酒好きには聖地と言える蔵元。かんまかせの開発にあたり、アドバイスを求めたのが神亀酒造だった。温度が重要であり、長年の酒作りで得たぬる燗や熱燗などの最適な温度をアドバイス。さらにニシザワ酒店でもかんまかせを使用しお客に燗酒の魅力をアピールしファンを増やそうとしている。田中は関連商品の中で売ってもらうほうがお客の目につくと答えた。また熱燗は温度調整が難しく、そのために簡単に熱燗をできるように神亀酒造からノウハウをもらったという。

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かんまかせニシザワ酒店七郎兵衛京の春墨田区(東京)小泉産業神亀酒造蓮田市(埼玉)

小泉成器では大根おろしを簡単に作れる商品を開発。2023年に発売予定だという。

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台東区(東京)小泉産業
(エンディング)
編集後記

村上は今日の総括に複雑な会社だ。1716年に商祖が麻布の行商をはじめてから300年あまりが経っているが、現在の小泉は、サブライヤーからメーカー&ベンダーというわかりづらい横文字の世界でビジネスを行う。こだわりのモノを作り、1業種1社を基本とした仕入れもやる。異業種から家電量販店に持ち込む。ドライヤーも昔は理髪店にしかなかった。「酒燗器」というユニークな製品がある。なんで?と田中さんに聞いたら、わたしが夏でも熱燗を飲むからという答え。遊び心がある。遊び心で、真剣に、モノを流通させている。とした。

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小泉成器
次回予告

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