田中は当時日本になかった油を使用せずに揚げ物ができるノンフライヤーの商品を卸たが欧米ではフライドポテトが大量に作れるとアピールしていたが、田中は日本ではそのままでは難しいと、健康のためと謳った方が良いと感じたという。日本人が好きなとんかつや唐揚げが美味しく調理できる温度や時間を調べた。データをもとに日本独自のレシピもセットにし、2013年に日本初のノンフライヤーを発売。メタボという言葉が広がった頃にヘルシーは食生活を送りたいという消費者のニーズを掴み、累計100億円を超える大ヒット商品となった。田中は売り場についてミシンやアイロンと異業種のものを並べ売ることを得意としているが、ヘアドライヤーも昔は床屋などでしか使っておらず電器店に売っておらずそれを持ち込んだのが自分たちの先輩だったという。また海外メーカーの商品担当になったものの、なかなかヒット商品が出なかったというが、面白い商品はたくさんあるが日本の流通が難しかったという。その中でフィリップスのノンフライヤーをヘルシーな商品として日本でヒットさせたがアイディアについては、得意先のトップは年配が多いので油をとることに抵抗感をもっており、この商品であれば油を使用しないので受け入れられると思ったという。