- 出演者
- 星麻琴 小池伸介
オープニング映像。
去年10月、秋田・横手市の中心部で緊急銃猟が行われた。クマを狙う7人のハンターの周辺には住宅や店舗などが密集。外れた弾が当たる危険性があったため制限範囲を設け、住民に外に出ないよう呼び掛け、車の通行も規制した。しかし、予期せぬ事態も。制限範囲内に道路に路線バスが入ってきたのだ。バスの通行を規制することに関して、バス会社との協議が想定されていなかったという。緊急銃猟は一時中断せざるを得なかった。再開後クマすべてを駆除したが市街地での緊急銃猟の難しさが露呈した。今年6月、福島市で行われた緊急銃猟では猟銃ではなく麻酔銃で対応しなければならず、その課題も見えた。
きのう・おとといも、秋田、奈良、埼玉で1人ずつ、クマによる人身被害が出ている。クマの緊急銃猟は去年9月に始まり、これまでに91件。このうち5件は発砲したものの駆除に至っていない。クマの生態に詳しい小池伸介氏は「大事なのは国が率先して成功した事例あるいは捕獲に至らなかった事例、緊急銃猟を行使しなかった事例を検証する。また、それを市町村間で共有していくということを行っていかないとなかなか課題は解決していかない」などと話した。
ことし6月、栃木・宇都宮に現れたクマ。4日間にわたって移動したが、その経路を分析すると市街地ならではのリスクが見えてきた。このクマは迷いグマとみられ、捕獲後に体毛を分析したところ、このクマが山の食べ物だけを食べていた可能性があることが分かった。栃木県内のクマを研究している稲垣亜希乃氏は「クマが市街地に入らないようにすることが非常に重要」などと話した。
クマの生態を研究する山内貴義氏によると、身近にある食べ物が想像以上にクマをおびき寄せるリスクになっていると指摘。クマは美味しいものを食べて成功体験を積むとものすごく執着するという。
ことし秋のどんぐりの実り予測は、東北のほとんどの地域で豊作、西日本の一部の地域で凶作などとなっている。この予測に基づいて小池伸介氏は「普段は出没しないような場所にクマが出没する恐れがあるという認識を持つ必要があるかなと思う」などと話した。
