アメリカがイランの核施設を急襲した真夜中の鉄槌作戦の詳細が明らかになってきた。イランはホルムズ海峡の封鎖、支援するロシアは核兵器の供与をちらつかせ、軍事大国同士による報復合戦が現実味を帯びてきている。トランプ大統領はアメリカ史上初めてとなりイラン本土の攻撃直後「今回の攻撃は軍事的に大成功だった。20日深夜からBー2爆撃機の大規模編成がアメリカ本土を飛び立ち何度も空中で給油し片道18時間かけ目的地に飛行した」と成果をアピールした。攻撃はイラン時間午前2時ごろで約25分間。トランプ大統領は「約75発の精密誘導兵器を使い、うち14発は13発はGBUー57で初の実戦使用。125機以上の戦闘機や諜報、偵察機、巡航ミサイル潜水艦などを使い数百人のプロフェッショナルが参加した」と述べた。約3000億円のBー2爆撃機は世界で最も高価な軍用機でレーダーに映りにくいステルス性を備えていて、霊を意味する”スプリット”の愛称で呼ばれている。この爆撃機をおとりとして太平洋側にも飛ばしたことを明らかにした。

アメリカが攻撃したのはフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの3か所。バンカーバスターが落とされたのはフォルドゥとナタンズ。攻撃後のフォルドゥの衛星写真では一帯が黒く焦げている。地面の複数の穴も確認できる。「イランの主要な核濃縮施設は完全かつ徹底的に破壊された」と述べたトランプ大統領は「和平か悲劇の2択だ。まだ多くの標的が残っていることを覚えておくべき」とイランに和平の道を選ぶよう牽制した。イラン革命防衛隊は「侵略者は後悔する反応を覚悟すべきだ」と批判。イラン国営放送は「イランはこの地域にあるすべての米軍基地と駐留する米兵を正当な標的とみなしている」と伝えた。アメリカ後の攻撃後に、報復としてイランはイスラエルにミサイルやドローンを発射し86人以上がけがをした。

イラン・アラグチ外相が23日にモスクワでプーチン大統領と協議するという報道もある。ロシア・メドベージェフ前大統領は22日「いくつもの国がイランに核兵器を直接提供する用意がある」と述べた。イランの報復は物理的な打撃にとどまらないかもしれない。イランの議会はホルムズ海峡を封鎖することで合意し、国家安全保障会議に最終決定が委ねられるという。ホルムズ海峡は原油輸送の要衝で、封鎖されれば9割位上の原油輸入を中東に依存している日本の影響は計り知れない。

きのう東京都議会選挙が実施され、小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党・都民ファーストの会が第1党に返り咲いた。自民党は獲得議席が過去最低となった。裏金問題の逆風が吹き付けた自民党は、選挙戦最終日には石破総理が自ら支持を訴えた。小泉農林水産大臣は自動音声で電話応援。自民党は選挙前の30議席に及ばず、結果は22議席。都民ファーストの会は物価高対策で水道料金無償化などを掲げ32議席を獲得。期日前投票は前回より30万票多く、投票率は前回より5％多い47．59％となった。知事与党は過半数を維持。国民民主党は9議席獲得。国民民主党・磯崎都連会長は「生活の底上げ、将来に対する不安を一つ一つ改善していく」とコメント。参政党も都議会初3議席を獲得。石丸伸二代表が立ち上げた再生の道は42人を擁立したが当選者はゼロ。

論戦が繰り広げられてきた第217回通常国会はきのう閉幕。ガソリン税の暫定税率廃止法案をめぐり、自民党は「審議が不十分」だとして採決に応じず事実上の廃案となった。参院選の前哨戦となるきのうの都議会選挙では第1党だった自民党は大敗、過去最低だった2017年の23議席を下回った。公明党も1993年から続いた全員当選が崩れ候補者22人中当選者は19人。公明党・斉藤鉄夫代表は「党の努力不足」とコメント。これまでも参院選に大きく影響してきた都議選。1989年には土井たか子委員長率いる社会党が都議会圧勝し、直後の参院選でも躍進した。都議選では党首や幹部が激戦区で国政選挙さながら有権者に訴えた。政治ジャーナリスト・田崎史郎氏は「勝利した都民ファーストは参議院選挙に候補者を立てない。参院選の影響は今回については限定的になるのでは」と指摘する。ANNの参院選に関する世論調査では比例代表の投票先として自民党が22％でトップ、立憲民主党が10.7％、国民民主党が7.5％、れいわ新選組が5.1％など。

PayPayカードを装った不審なメールが相次ぎ、公式ホームページで注意を呼びかける事態になっている。PayPayの登録者数は今年5月時点で6900万人超、国民の2人に1人が利用している。PayPayカードはPayPayポイントがお得に貯まる1000万枚以上発行されているクレジットカード。偽メールを受信した男性は「かなり精巧なつくり。公式メールとほぼ同じ」と語る。リンクをクリックしQRを読み取るとすぐに知らないアカウントと連携され、この手口で勝手に高額な支払いが行われる被害報告もある。

ブラジルで鳥インフルエンザが発生し輸入する鶏肉に影響が出ている。浜松市「夏菜子のからあげ」はSNSに「からあげ専門店の終焉を迎える可能性大」と悲痛な投稿。日本は鶏肉の輸入を一部停止。ブラジルは世界有数の鶏肉の輸出国で、日本が輸入する鶏肉の約7割はブラジル産。夏菜子のからあげ・大坪龍一店長は「5月に1回（仕入れ値が）値上がりした」と話す。共同通信によると、ブラジル政府は国内養鶏場から鳥インフルがなくなったとして各国に輸入制限の解除を求めているが、今月も感染が確認され日本は輸入停止を続けている。鶏肉輸入量が減ると国産鶏肉の価格が上昇する可能性もある。

東京消防庁の司令室には熱中症疑いの通報が相次いだ。救急機動部隊は消防署には属さない東京消防庁本部直結の部隊。きのう行われたのは2000人以上が参加したマラソン。強烈の暑さに主催者も対策に追われた。参加者のため用意した氷は手に持って走るため、大量に用意した水は体にかけて冷やすため。主催者は3段階の基準を設け、スタート前に参加者に確認している。この時の気温は参加取りやめの検討を本格的に促す一歩手前の気温だった。10キロマラソンの部で1位だった男性以外にも5人が熱中症らしき疑いで救護されたという。

山梨にある「宿沢フルーツ農園」からプラムを紹介。プラムの最も甘みが強くなる部分は？青：ヘタのまわり、赤：中心部分、緑：お尻のまわり。

山梨・甲州市の「宿沢フルーツ農園」ではプラムが旬を迎えている。

気象情報の映像。

プラムの最も甘みが強くなる部分は？青：ヘタのまわり、赤：中心部分、緑：お尻のまわり。

山梨にある「宿沢フルーツ農園」からプラムを紹介。プラムの最も甘みが強くなる部分は緑の「お尻のまわり」。

きのう新曲の発売イベントを前に会見で謝罪した田原俊彦。今月15日にTBSラジオの番組に生出演した時の言動が問題視されていた。生放送中に女性アナウンサーが「触らないでください」と注意する一幕も。TBSラジオは再発防止の申し入れをしたという。この問題について田原は「視聴者の皆さんには『ちょっと行き過ぎなんじゃないか』という意見をいただいた」と述べた。女性アナウンサーからは「また番組に来てください」と言われたそうだが、「令和バージョンにアップデートして、今後は発言、行動などは気をつけたいなと思っています」と述べた。会見後のライブでは集まったファンに“トシちゃん流”の謝罪をした。

先週金曜日に複数のコンプライアンス違反による無期限の活動休止を発表した国分太一。1994年にTOKIOのメンバーとしてデビューして以来、幅広いジャンルで活躍していたが、活動休止でレギュラー番組が休止や降板となった。コンプライアンス違反があった「ザ！鉄腕！DASH！！」を放送する日本テレビの社長は緊急会見を開いたが、どんなコンプライアンス違反なのか明言を避けた。所属事務所の社長である城島茂も詳細については明かしていない。

コンプライアンス違反の内容を明かさず無期限の活動休止に入った国分太一。説明がないままでは大きな問題に発展する可能性があると専門家は指摘する。TOKIOの城島と松岡は国分の所属事務所の社長と副社長でもあるため、説明責任を問われる可能性があるという。国分の活動休止が発表された翌日、松岡は主演舞台の会場に入る際、報道陣に深々と頭を下げていた。

初めての議席を獲得し歓喜に湧く国民民主党。一方、石丸伸二が率いる再生の道は当選者ゼロ。去年の都知事選挙での石丸旋風は吹かなかった。自民党は議席数を減らし、都議会第1党から転落した。自民党の木原選対委員長は「『政治とカネ』の問題を重視した都民の方が相当程度いたとの調査結果は重く受け止めなければいけない」と述べた。おととし、現職の国会議員が相次いで立件された自民党の裏金問題。自民党東京都連は1月、裏金問題を受けて都議会自民党の幹事長経験者6人を非公認とすることを決めた。非公認で戦うことになった三宅茂樹候補。杉並区の非公認の小宮安里候補が挑んだ選挙戦の初日、都連の最高顧問が姿をみせた。かつて秘書だった縁で元衆議院議員の石原伸晃が後押しした。大田区の非公認の鈴木章浩候補のもとには高市早苗が駆けつけた。線路の向こう側では自民党公認の新人が苦しい戦いを続けていた。大田区で苦しんだ新人の湯本は当選。自民党に代わって都議会第1党に返り咲いた都民ファーストの会。乙武洋匡は都民ファーストの顧問。腕ききの経営者「セナ社長」としてインターネット配信で名を挙げた宮本聖菜候補。国民民主党の奥本有里候補は4年前の選挙では都民ファーストから出馬したが落選した。今回は国民民主にくら替えししての再挑戦。当選したのは奥本。新たな都議会は来月末にスタートを切る見通し。

1534年6月23日は織田信長が生まれた日。信長が天下統一の拠点として作った城は安土城。城の中で一番高い建物は天守だが、安土城では「天主」という字を使う。天主の茶室には色とりどりの絵が描かれており、見物客を受け入れていた。

「織田信長が安土城でした日本初となることとは何か」が問題。

織田信長が夏に日本で初めてしたことは「ライトアップ」。イタリア出身の宣教師を見送る際に行われた。宣教師の記録によると、7月15日の盂蘭盆の日に行われた。天守に提灯をたくさん吊るし、小舟に松明を灯した。