2025年3月9日放送 14:00 - 14:55 フジテレビ

ザ・ノンフィクション
われら旅芸人の大家族〜僕とわたしの生きる道〜前編

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(オープニング)
オープニング

われら旅芸人の大家族 全編 僕とわたしの生きる道

われら旅芸人の大家族 僕とわたしの生きる道
われら旅芸人の大家族 僕とわたしの生きる道

下町の風情が残る東京北区の十条。2025年1月、歴史のある演芸場で多くの客を集める劇団があった。旗揚げして45年目の劇団暁である。歌舞伎に源流を持つ大衆演劇の一座である。庶民に愛されてきた舞台に笑いは欠かせず、もう1つの人気の理由は群舞である。役者たちは1年の大半、日本各地を巡業しながら暮らしている。12人いる劇団員のほとんどが劇場の楽屋で寝食を共にする。若手部長の三咲暁人さんは妻や1人娘も連れての巡業生活となっている。そんな彼らの暮らしに危機が訪れていた。

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劇団暁十条(東京)木馬館浅草(東京)篠原演芸場

劇団暁のふるさとである栃木県塩谷町。この町の山裾にへばりつくように建っている建物が巡業を終える度に戻って来る彼らの我が家「船生かぶき村」である。実は巡業に出ている12人中10人が血縁関係で、初代座長には30年ほど前に弟子入りした夏樹さん・春樹さんの兄弟とその子どもたちとなっている。ここに生まれた子どもはみんなで育て、早いうちから舞台にも上げることとなる。だがかぶき村はコロナ禍以来観客数が激減し、建物も老朽化が激しく存続の危機にあった。その再建を託されたのが春樹さんだった。再建に向けて動き出したのは2024年の春でまず議題に上げたのは観客用の食事だった。経理に欠かせない伝票も今どき全部手書きとなっていた。パソコンが苦手だとこぼしていたきよ美さんは劇団暁の役者だが現在はかぶき村に常駐し、主に裏方を取り仕切っている。その助っ人として雇い入れたのが事務職の経験があるかおりさんであった。他のスタッフも長年かぶき村の中だけで働いてきたため時代の変化についていくのは苦手である。

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劇団暁塩谷町(栃木)船生かぶき村

福岡県に生まれた夏樹さんと春樹さんは決して裕福とはいえない母子家庭に育ち、働く母の帰りを待ちながらインスタントラーメンを食べる毎日だった。その頃に出会ったのが初代座長のてつやさんで当時9歳だった兄の夏樹さんに声をかけたという。一足先に劇団に入った兄を見ていた弟の春樹さんには幼心に1つ羨ましいことがあり、豪華なものを食べていたのを見て気が付いたら入っていたとのこと。

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船生かぶき村

そんなある日、春樹さんがめったに見ないスーツ姿になっていた。春樹さんがかおりさんと一緒に向かったのは栃木県の旅行会社などが集まる親睦会であった。かぶき村への団体客の誘致を目指し、つてを求めて参加した。地元で30年やっていてもかぶき村の存在すら知らない人がいるのが現実で、かぶき村の再建はまだまだ遠い道のりとなりそうである。一方、兄の夏樹さんはみんなの収入の柱となっている巡業のほうを取り仕切っている。しかし2023年に脊椎炎を患い、治療を続けながら舞台に立つ日々となっている。その父の意思を継ぎ、巡業で演出を担っているのが長男の暁人さんである。

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塩谷町(栃木)宇都宮市(栃木)早乙女太一栃旅協賛助会脊椎炎船生かぶき村

そして巡業に出発する日が来た。衣装・小道具・舞台照明と役者や裏方の生活道具まで全て運んでいく。荷物の量は10トントラック2台分となっていた。短くて1ヶ月、長い時には数ヶ月に及ぶという。今回の劇団暁の巡業先は東京・浅草にある木馬館である。春樹さんの長女・愛羅さんは後にこの巡業の成功を左右するある大仕事に挑むこととなる。劇場内はかぶき村と違い備え付けの椅子があり、どこからも見やすい作りとなっていた。夏樹さんの次男である隼人さんもやりがいを感じていた。そして東京の初日公演を迎えることとなった。2時間半の舞台は大盛況のうちに幕を閉じた。しかし彼らには気になる日があり、三社祭がある3日間は客足の鈍い日が続くこととなる。三社祭が近づいてきた夜、愛羅さんが19日の予約票を覗き込んでいた。その19日は愛羅さんに大衆演劇界きっての大イベントである花形襲名披露公演を任されていた。

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木馬館浅草神社例大祭浅草(東京)船生かぶき村

公演があすに迫った夜、父親の春樹さんが見守る中深夜の稽古が始まった。演目は劇団暁が初めて挑む大ネタ。はしごの上を軽々と動き、鮮やかに見得を切らなければならない。立ち回りには外連味のある刀さばきや身のこなしが求められる。花形襲名披露公演当日となり、三社祭の日にもかかわらず劇場は満席となっていた。愛羅さんはこの大舞台を全うできるのか、

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劇団暁浅草神社例大祭船生かぶき村
(お知らせ)
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「フジテレビドキュメンタリー」の告知を行った。体験修行2日目に寺から逃げ出した小堀敏夫は今。フジテレビの人気コンテンツも大集結。

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フジテレビ ドキュメンタリー小堀敏夫
われら旅芸人の大家族 僕とわたしの生きる道
われら旅芸人の大家族 僕とわたしの生きる道

浅草の三社祭と日程が重なった愛羅さんの花形襲名披露公演の当日。この日は2時間半の舞台全て、愛羅さんが主役となった。外連味たっぷりの立ち姿に観客も大喝采した。そして劇団暁にとって初めての女性花形の誕生となった。愛羅さんにカメラを向け祝福している観客のほとんどは女性ファンだった。そして大入りで迎えた千秋楽に暁人さんは日本一を目指すという決意を口にした。そして春樹さんの再建計画も小さな一歩を積み重ねていた。だが10年前にファンにもらった苗木から育てたしだれ桜は幹からバッサリと切られていた。さらにこの日の客は40人弱でかぶき村再建の抜本的なアイデアも浮かばないまま時だけが過ぎていた。

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劇団暁塩谷町(栃木)浅草神社例大祭浅草(東京)船生かぶき村

この日は北関東随一の観光地である日光鬼怒川に春樹さんとかおりさんの姿があった。会っていたのは中国人向けツアーを手掛ける会社の社長だった。訪日客の取り込みに活路を見出そうとしていた。その社長にかぶき村のチラシを見せたところ興味は持ってもらえたが、「無理無理」という言葉を口にされていた。

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日光市(栃木)船生かぶき村
(番組宣伝)
今夜のラインナップ 日

「世界!爆笑おバカ映像GP」「ジャンクSPORTS 2時間SP」の番組宣伝をした。

THE CONTE

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われら旅芸人の大家族 僕とわたしの生きる道
われら旅芸人の大家族 僕とわたしの生きる道

かぶき村の再建を目指す春樹さんが訪日客の誘致を目論み、中国人ツアーを手掛ける社長にプレゼンしているときだった。時間は2時間半くらいと話すと「無理無理」と言われてしまう。1時間にしたりショーは10分でいいと言われるが、わずか10分では初代から受け継いできた時代物の芝居はおろか若手が磨いてきた踊りさえ満足に披露できない。結局その後中国人社長との連絡は取れなくなり、訪日客の誘致も諦めることとなった。同じ頃、どうすれば大衆演劇が新たな客層にアピールできるのか危機感を抱きながら車を走らせていたのが暁人さんだった。この夜暁人さんが向かったのは妻の実家だった。普段は娘と一緒に巡業に同行する妻の和夏さんが臨月を迎え、出産の準備中だったからである。

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船生かぶき村
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フジテレビ ドキュメンタリー小堀敏夫
われら旅芸人の大家族 僕とわたしの生きる道
われら旅芸人の大家族 僕とわたしの生きる道

この夜、実家で出産準備中の妻と娘に久しぶりに会いに出かけた暁人さん。妻の和夏さんは暁人さんの巡業先の町で出会った。今夫婦で度々話し合うのは娘の音色ちゃんと次に産まれてくる子どもの将来である。もし娘が大衆演劇の世界で生きていくことを望んだときそこは本当に夢のある場所なのか。改革を推し進めるにも日本一という称号がなければその声は届かない。しかし次の巡業先で彼らに思わぬ試練があった。さらにかぶき村の再建も進まず、かぶき村はどうなるのだろうか。

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明石ほんまち三白館明石市(兵庫)船生かぶき村

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