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オープニング映像。ザ・ノンフィクションは2025年10月で放送30周年。そこに映されていた人々の「その後」の物語を5週連続でお届けする。第1弾は1997年9月21日放送の「借金地獄物語」。
消費者金融3社が50位以内に登場する影で借金地獄が生まれていた。競売屋の上打田内英樹は有利な競売物件を探し隣地にあたり仲介を持ちかけ、時には自ら競り落とし金を稼いだ。借金取り建ての最後の手段が競売であり、そのためか値段は驚くほど安い。上打田内は物件を坪50万円で手に入れた。相場では70万円を下らない。古びた家はいずれ取り壊す。
上打田内は東北の貧しい農家の次男として生まれた。昭和45年、集団就職で上京。22歳の時に警視庁巡査になるが1年余りで退職。家族揃って健康に暮らすことが一番幸せという。念願の家は10年前に8000万円で買った。ローンはない。上打田内の事務所は船橋市にあるが事務所に落ち着くことはない。現地の物件を自分で見ることが鉄則。落札した物件から住人がどうしても立ち退かないので裁判所に頼んで強制執行を行った。住人は隣家の主人に買い取られ、落札価格も安くて驚いた。入札手続きからリフォーム、借り手の募集まで全て上打田内が請け負った。上打田内は千葉地裁で入札する物件を決めた。
上打田内は入札から家の建築まで全て請け負っている。増え続ける競売物件。ローン破産の予備軍は日本全体で100万世帯に上ると予測される。
ファッショヘルスで働く娘たちの半分以上は借金を返すために働き始めた。仕事は夕方5時から12時までの7時間。多い子は10人以上の客を相手する。給料はすべて歩合制。稼ぎ高は110万円を超えた。
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22歳の娘がバイクで出勤してきた。元看護婦の榊は500万円の借金を返すためこの店で働き始めた。朝早いからみんな嫌がる早朝番は女の子の数が少ないため客が付きやすい。榊は早朝番を終えた後、遅番もこなしている。借金を返したら次は自分のために1000万円を貯めるのが目標だ。
あれから28年、競売屋の上打田内は今どうしているのか。
あれから28年、競売屋の上打田内は自社ビルに豪快な社長室を持ち大成功を収めていた。扱う資金は桁違いに膨れ上がり、競売物件の規模も昔とは大違い。長男も跡取りとして父を支えるようになるなど上打田内の人生は成功者のそれに見えるが、今は人を救って利益を得ると言っている。
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