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オープニング映像。
戦後、闇市として誕生した野方文化マーケット。かつて生鮮食料品店などが軒を連ねていたが、現在ではその半数近くがシャッターを下ろしている。しかし家賃が安いため、独立して自分の城を築こうとする人にとって格好の空間となっている。「おでん割烹 日南乃」の看板料理は関西風の出汁で煮込んだおでんと馬刺し。わずか4坪の店は連日満席。店のスタッフ募集のチラシには「髪色自由/タトゥーOK/Wワーク&副業OK」。
マーケットの2階にあった住居を改装した「cafe bar fulari」は野方界隈に暮らす見ず知らずの人たちが混じり合い自宅のようにくつろげる店。食事を目的に来る1人暮らしの人も多い。店の主・奈奈さん。20代の頃、ミュージシャンとして生きていく夢を諦めた時の想いがこの店の雰囲気につながっている。会社が潰れそうだと言う不動産会社社長の早川さんに奈奈さんはお世話になったという。「ギブアンドテイクではなくギブアンドギブ」だと早川さんは話した。
野方文化マーケットで一番の賑わいを見せる「日南乃」の勢いは日に日に増していた。冬馬さんの魅力に惹かれ様々なスタッフが集まっていた。台湾からの留学生スティーブが気がかりなのは店のノリについていけるかどうか。10代の頃からいつも仲間を引っ張っていくタイプだった冬馬さんは高校卒業後、調理師の道に進んでからはできるだけ早く独立して仲間とともに事業を大きくしていくことが目標となった。29歳で今の店を開業してから5年が経った2025年、全員20代前半だったアルバイトスタッフが一斉に就職などの時期を迎え退職してしまった。冬馬さんがスタッフを連れてきたのは埼玉県のブロッコリー畑。食材に直に触れることでとり仕事に興味を持ってもらおうと企画した。
昼間はコンビニ向けの商品を開発する会社に勤務するアイデアマンのたけちゃんの提案で大きく売上を伸ばしたのが鶏の唐揚げ。今週の人気ランキングでお客サンが考えずに頼めるようにした。引っ込み思案だったスティーブはパフォーマンスに挑戦していた。店の雰囲気にもだいぶ馴染んできた。店で働く仲間が少しずつ育つ中、冬馬さんはスタッフ全員を連れて居酒屋へ。
2026年2月、冬馬さんは年商1億円の目標を伝えた。一方、早川さんは相変わらずスタッフを雇う余裕も無く支払いに追われる毎日。京都で生まれ育った早川さんは幼い頃に「あしたのジョー」に憧れ高校時代から本格的にボクシングを始めた。大学を卒業してからはいつかチャンピオンになれると信じてプロの道へ。4年間戦ったがその夢は果たせなかった。今尚、唯一の趣味はボクシングだ。2026年3月の夜、早川さんはある人々への祈りを込めて六本木から自宅方面まで10キロを超える道のり歩いて帰った。
東日本大震災からちょうど15年の節目を迎えた夜。交通機関が麻痺したあの日、勤め先があった六本木から野方方面まで歩いて帰った早川さん。あの日以来、ほぼ毎年10キロ以上はある同じ道のりを歩いて帰るという。自己満足だと言いながら東北の人たちに想いを寄せ歩き続ける。この夜向かった酒場には30年来のボクシング仲間・中山さんがいた。早川さんを「愛すべきダメな人」だと言った。
野方文化マーケットに来たことで新たな人生を手に入れた人の店が雑貨屋「GIFTSHOP OTAFUKU」。ここにやってくるお客の目当ては一周回って可愛い昭和・平成レトロ雑貨。店主のあやさんは平日は夫と共働きで派遣の事務職として務めながら45歳のときに開業。あやさんの店の2階をアトリエとして借り創作活動をしている矛さんの作品を店に並べている。2人はあるイベントに出展することになった。
あやさんと矛さんが出展するこイベントが始まった。2人のブースに並ぶのは売れ筋のレトロ雑貨と矛さんの描いた絵など。タオルが売れた。2人はさらに規模の大きいイベントにも出展した。
ザ・ノンフィクションの次回予告。
「kiDnap GAME」の番組宣伝。
