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オープニング映像。
日本ダービーを制した北村友一は、4年前の落馬事故で10か所以上を骨折し、騎手生命も危ぶまれた。復帰してからも思うような騎乗ができず成績が低迷した。苦しい日々を支えたのは事故直前に結婚した妻だった。去年北村は将来を期待されるクロワデュノールを託された。
ダービー18日前、北村は栗東トレーニングセンターでクロワデュノールに跨った。ダービーに向けて追い切りと呼ばれる実戦想定のトレーニングが行われた。北村は競馬学校時代にダービーに憧れを抱いた。北村はデビュー20年目の中堅で、馬の能力を引き出すことに定評がある。
2006年にデビューした北村は、新人賞を獲得したものの伸び悩み、ビッグレースには縁がなかった。全国に名を知らしめたのは34歳のときで、クロノジェネシスと有馬記念を制した。しかし翌年レース中に落馬し、背骨や首など10か所以上を骨折した。落馬4か月前に結婚したばかりだった。1年のリハビリを経て復帰したが、柔軟な動きができなくなっていた。北村は、けがを乗り越えてダービーを3回制した経験を持つ福永祐一に助言を求めた。福永は、新しい騎乗ができるチャンスととらえて今までと違う自分を目指したほうがいいと伝えたと話した。北村はいかに馬に気分良く走ってもらえるかを考え、馬の気持ちの変化に注意を向けるようになった。
去年5月、北村は斉藤調教師からクロワデュノールを託された。デビュー戦を制し、去年暮れに北村は4年ぶりにGIで勝利した。ダービー1週間前の追い切りで、クロワデュノールの走り方を苦手な左手前に変えさせる訓練をした。長い距離で行われるダービーでは、同じ手前で走り続けると体力を消耗してしまうためだった。北村は忙しい中でも家族と過ごす時間を大切にしている。妻・愛美さんは落馬事故のあと体調面でも精神面でも支えになってきた。北村はクロワデュノールが初めて負けた皐月賞の映像を見返した。レース終盤に後ろから近づいてきた馬に寄られてバランスを崩し、ポジションを下げることになった。進路を確保するために早めにスパートし、馬のリズムを守ることができなかった。
6月1日、東京競馬場で日本ダービーが行われ、会場には8万の観衆が詰めかけた。舞台は芝2400mで、コーナーを3つ回り、最後は500mの直線が待ち受けている。北村はファンファーレで馬の精神の高ぶりを感じ、落ち着いて馬に安心感を与えなければいけないと考えた。馬のリズムに合わせてレースを運び、日本ダービーを制した。
エンディング映像。
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