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オープニング映像。
清水空跳(17)は去年陸上男子100mで10秒00を記録。高校記録を12年ぶりに更新し、18歳未満の世界最高記録を打ち立て、世界を驚かせた。身長は1m64cmとスプリンターとしては小柄。高校最後のシーズンに密着した。
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清水空跳は星陵高校陸上競技部の3年生。部員数は98人、全国に名を轟かせる名門だが、楽しいところでやるのが自分は一番好きと語る。3月になると練習法を学ぶため全国から中高生が集まった。顧問の西野弥希先生は走り幅跳びのトップアスリートだった経験を活かして独自の指導を行っている。西野が編み出したのが「星陵式ドリル」。同じ動きを何度も繰り返すことで正しいフォームを体に染み込ませる。その動きを50種類を超える。中でも繰り返し教えるのが股関節を動かす「ハイニー」。足が地面に着く直前に「間」を作ることが理想的な走りのリズムを生み出すという。
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- 星陵中学校・高等学校金沢(石川)
清水は去年7月に行われた全国高校総体の男子100mで10秒00を記録。最高時速41.9kmにもなる走りをAIで解析した。際立ったのはスタートから30mの1次加速。骨盤が平均6.9度傾くことで上半身の大きな動きにつながっていた。日本記録保持者の山縣亮太選手は体がほとんど揺れないが、清水は骨盤を中心にうねっている。多くの日本選手はピッチを速くするために体の揺れを抑えるフォームを進化させてきたが、清水は違った。運動工学が専門の筑波大学・谷川聡准教授はその3次元の動きに注目した。筑波大学の選手に協力してもらい、その動きを分析した。2次元は腕も膝もまっすぐに出す動き。肩のラインと骨盤のラインはまっすぐで、足が上がりやすくピッチを高める。3次元は骨盤が上下動する分、大きな力を地面に伝えやすい。腕も少し外側に振る形になる。体重を左右に移動させていくので、お腹の中でキャッチボールをして前に進めていく感じだという。反発力を比較すると、2次元が最大2631ニュートンだったのに対して、3次元は2862ニュートンと9%増加した。0.01秒を争う100mでは驚異的な差となる。谷川は自転車の立ち漕ぎに例え、3次元の動きのおかげで空に浮いて速く走れるのが特徴だと説明した。反発力を生むうねりは「間」を意識した独特のリズムと天性の体を精緻に動かす感覚だった。清水の正確な記録は9.995秒。1000分の1は切り上げとなるため、9.990秒で走れば9秒台となる。人のまばたきは0.100秒。それより速い0.005秒を削る世界で戦う清水は「コンマの世界で争う競技で勝ち負けが決まる。10秒以内で誰が見ても勝敗がすぐ分かる。速い者が勝つ面白い競技」と語った。
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高校3年になった清水の目標は9秒台。4月の開幕戦は金沢市の記録会だったが、レース前の練習で違和感を覚えて棄権。右膝裏の軽度な肉離れだった。5月には左大腿裏が肉離れ。6月の日本選手権はスタンドから見守った。2か月で棄権が6回、レースを走ることはなかったが、SNSに「どん底からはい上がる」と綴った。
寿司屋を営む清水の両親は元陸上選手。父・正雄さんは走り高跳び、母・絵美さんはハードル。共に全国大会に出場する実力だった。空跳は負けず嫌いで何にでも挑戦する芯の強い子どもだったという。小学4年で陸上を始めてスプリンターの世界にたどり着いた。辛い時期を乗り切り、みんなが応援してくれるような状況で走りたいと語った。
練習を再開した清水はケガをした足を意識するあまり走りが崩れていた。西野先生に指摘されたのはスタートの1歩目。骨盤ではなく足の力で走ろうとして反発力をもらえずにいた。空を跳ぶ「間」を思い出すため股関節のトレーニング「ハイニー」を行い、自分の走りを思い出そうとしていた。
清水が復帰戦に選んだのは4×400mリレー。3走として出場した清水は星稜高校の一員として出場することにこだわりを持っていた。声援に背中を押されて順位を2位まで上げ、アンカーで逆転した星稜高校が優勝した。
星稜高校陸上競技部の部員、顧問の西野先生、両親など支えてくれる人たちが空跳について語ってくれた。楽しんで走りたいと話していた本人と同様に、周りの人たちも楽しんでほしいと語った。彼の背中を追って次のスプリンターたちが入学してきた。実家のすし屋の前には寄せ書き。空跳は「目指すは応援される選手」と語った。
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清水は7月の「布施スプリント」で今季初めて100mに出場。山縣亮太選手が5年前にこの大会で出した日本記録9秒95は未だに破られていない。出場した男子選手で唯一大会本部から会見を求められ、「タイムが出る競技場と知ってここに来たので楽しみ」と語った。レース当日の天気は雨。9か月ぶりに走った100mのタイムは10秒28。清水は「75点から80点。100mを走るのが本当に久々だったので楽しかった」と語った。
清水は8月にアメリカ・オレゴン州で行われた「U20世界選手権」の日本代表に選ばれたが、状態が万全でなく欠場。これからの競技人生を優先した苦渋の決断だった。けがに苦しんだ半年間だったが、将来は9秒台を安定させてオリンピックでしっかり戦える選手になりたいと語った。
エンディング映像。
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SNSなどを通じて若者が詐欺や強盗など犯罪に…。現場に着くまで犯罪だとわからなかったという証言もある。引き返す勇気を。
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