オープニング映像。

国の特別天然記念物に指定されるトキは群れで生活することで天敵いち早く気づくことができる。繁殖期を迎えるとトキは水浴びをすることで首から出る黒い物質を体中に塗りつける。トキの繁殖を研究する新潟大学・永田尚志教授は山の隣の林と田んぼの林の2つに注目。地上20メートルの木の上に高性能カメラを設置し子育ての姿を追う。オスとメスのカップルがやってきた。オスはメスに求愛行動の1つである枝を渡しつがいが誕生した。

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トキドジョウミミズ佐渡ヶ島佐渡市（新潟）新潟大学

3月、田んぼの中の林では1羽のオスが巣作りが始まった。オスが木を運びメスが受け取った木を丁寧に隙間なく詰めていく。トキが巣を好んで作るのは民家や田んぼの傍が多いが中でも前年子育てに成功した場所をとくに好む。田んぼの中の林では3ペアの巣が作られた。

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トキ

2008年に新潟・佐渡で野生復帰したトキ。佐渡の農家はできるだけ農薬を使わず、トキの餌となる田んぼの生き物を増やそうと取り組むなど佐渡の人々はトキを見守ってきた。

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トキ佐渡ヶ島佐渡市（新潟）

4月、山の隣の林では巣作りが本格化。ある日、天敵のホンドテンが現れ命からがら逃げ出したカップルだったがその後2度と戻ってくることはなかった。田んぼの林では3組のカップルが誕生。トキはオスとメスが交互に卵を温める。卵を温めていたオスのもとに2羽の独身メスが求愛にやって来るとメスは巣を壊すなど妨害したり挙句の果てにはオスを巡ってメス2匹が大争いを始めた。1ヶ月後、3組のカップルはすべて居なくなってしまった。新潟大学・永田尚志教授は集まることでストレスがたまってきていたのではないかと話す。こうした問題を解決すべく近年、山あいにある食べ物が豊富な地域でトキを放ちいつかせる取り組みが始まり、2022年には8羽が放鳥され数羽が住み着いた。さらに数年後には本州でも放鳥が検討されている。

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トキホンドテン佐渡ヶ島佐渡市（新潟）新潟大学

トキの個体を識別するために装着される足環。足環は永田教授や環境省の職員が巣のある木に登りヒナを回収。獣医が身体測定を行った後足環を装着する。

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トキ環境省

ヒナが誕生して2週間。子育てが上手くいっている巣が気になる1羽のオスがやってきた。親は巣に近づかないよう追い払った。6月、巣立ったばかりのトキが田んぼで餌を捜していた。獲物を捕えることができるようなると他の群れに加わり仲間とともに厳しい自然で生きる術を学ぶ。

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トキ佐渡ヶ島佐渡市（新潟）

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