4月、山の隣の林では巣作りが本格化。ある日、天敵のホンドテンが現れ命からがら逃げ出したカップルだったがその後2度と戻ってくることはなかった。田んぼの林では3組のカップルが誕生。トキはオスとメスが交互に卵を温める。卵を温めていたオスのもとに2羽の独身メスが求愛にやって来るとメスは巣を壊すなど妨害したり挙句の果てにはオスを巡ってメス2匹が大争いを始めた。1ヶ月後、3組のカップルはすべて居なくなってしまった。新潟大学・永田尚志教授は集まることでストレスがたまってきていたのではないかと話す。こうした問題を解決すべく近年、山あいにある食べ物が豊富な地域でトキを放ちいつかせる取り組みが始まり、2022年には8羽が放鳥され数羽が住み着いた。さらに数年後には本州でも放鳥が検討されている。