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オープニング映像。
世界屈指の密度でハヤブサが棲み着くアメリカ・NY エンパイア・ステート・ビルの展望台周辺。ハヤブサが消えたビルを訪ねると監視カメラでハヤブサを観察しているという女性と出会う。”ベバリー”と呼ばれる子育ての真っ最中のメスのハヤブサとオスのハヤブサは上昇気流でビルに昇り獲物のアオカケス見つけると一気に加速し急降下、獲物を捕らえた。主に日中に行なわれるハヤブサの狩りだが、コーネル大学鳥類学研究所 アンドリュー・ファーンズワース博士は「NY上空400メートルは春の渡り鳥の一大ルート、ハヤブサはエンパイア・ステート・ビルで待ち合わせているのでは」と予想。渡り鳥が多く飛ぶ5月11日の夜に撮影に挑むこととなった。
ハヤブサがNYに棲み着いたのは高層ビル建設ラッシュの100年前。1940年代にはDDT(かつて使われていた有機塩素系の殺虫剤)の影響で絶滅寸前に追い込まれるもコーネル大学鳥類学研究所 トム・ケード博士の人工繁殖の尽力により、ハヤブサの数は劇的に回復。この復活劇が先駆けとなり様々な野生動物の保護活動がアメリカ中に広がった。
渡り鳥が多く飛ぶ5月11日。上空の風を利用してホバリングするハヤブサはエンパイア・ステート・ビル近くをフラフラと通過する渡り鳥を捕らえた。さらにハヤブサは日中の狩りを遥かに凌ぐのペースで次々と獲物を仕留めわずか1時間で4回も狩りを成功させた。渡り鳥は光に集まる性質がありエンパイア・ステート・ビルなどの一部の超高層ビルは鳥の集まりを防ぐために午前2時に自主的に消灯している。
5月下旬、大人の羽が生えつつあるハヤブサは飛ぶ練習を行っていた。2週間後、ハヤブサの巣立ちを一目見ようと路上にカメラを持った大勢の人が集まった。かつて人間によって絶滅寸前に追い込まれたハヤブサは人々に見守られながら高層ビルを頼りに懸命に命を繋いでいた。
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