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アメリカ、カンザス州で発見されたモササウルスの中の最も完全な全身骨格を紹介。全長は最大で13mで噛む力はティラノサウルスに匹敵するほど強力だったと考えられている。胃からは魚やサメ、鳥、他のモササウルスも見つかっていて海のあらゆる生き物を獲物にしていた。恐竜とは全く別の進化をたどったは虫類のグループで恐竜時代、地球上の海のほぼ全域を支配していたと考えられている。
モササウルスは空を飛ぶ翼竜も食べるなどしていた。知恵を狩りに利用し、アンモナイトに近づき捕まえて放す。アンモナイトは殻の中に空気をためて浮いているので空気が抜けると溺れてしまう。殻に穴を開けて溺れさせると逃げられる心配もないという。またモササウルスは顎内関節で顎を左右に広げ口の中の容積を増やし大量の獲物を効率的に捕らえることを可能にしていた。
海のは虫類と恐竜が同時に見つかった世界的に珍しい化石を紹介。恐竜のウロコがプレシオサウルスの口の中から見つかり、鎧竜と呼ばれる恐竜の背中のウロコであることが分かった。陸上の恐竜を食べていた証拠と研究者は考えている。現代の動物の中にもモササウルスとよく似た行動をするものがいる。シャチなど条件さえ揃えば陸上の生き物を襲うこともある。
宮内和也さんがモササウルスの模型を作る中で、顎内関節が獲物を吸い込むことに役立っていたことに気づいた。研究成果を小・中・高生 地学研究発表会、日本地質学会 高知大会(2006)で発表。その後、宮内和也さんは17歳の若さで他界した。
オーストラリアに生息している「マツカサトカゲ」は胎生のトカゲ。モササウルスもお腹の中で赤ちゃんを育てていたと考えられていて、トリエステ市立自然史博物館で証拠となる化石が保管されている。モササウルスは、恐竜に卵を食べられないように、胎生を進化させたと考えられている。また、ワニトカゲは危険を感じると水の中に飛び込む習性をもっていて、モササウルスの先祖も恐竜に追われて海に飛び込む暮らしを続けるうちに、海での生活に適用していったと思われている。
モササウルスは浅瀬で身を寄せ合って出産し、妊娠期間は1年にも及んだと考えられている。
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ダーウィンが来た!の次回予告。