2024年3月31日放送 1:38 - 2:06 NHK総合

ダーウィンが来た!
リクエスト第3位「大進化!最強アノマロカリス」

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(オープニング)
オープニング

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アノマロカリスカンブリア紀
第1章 驚き!5億年前のヘンテコ動物
驚き!5億年前のヘンテコ動物

カナダ・ロッキー山脈に5億年前のカンブリア紀に生きていた動物たちの化石が埋まっています。ロイヤル・オンタリオ博物館のジャン・ベルナール・キャロンさんの案内で現場へ向かいます。マーブル・キャニオンと呼ばれる発掘地へ。見つかったのは最近発見されたばかりの新種ヤウニクというエビのような姿の動物でした。ここで見つかる化石は現在の生き物とは全く違う奇妙な姿をしたものばかり。これは何本ものトゲが生えたハルキゲニア。オパビニアは顔からゾウの鼻のようなものが生えていて大きな目が5つもある。これまでにこの一帯から見つかった化石は200種類以上。カンブリア紀に起きた爆発的な進化を裏付ける貴重な証拠です。地球に生命が誕生したのは約40億年前。でも実はその後30億年以上にも渡って小さな微生物のままだったんです。それが突然大きく複雑な姿に進化したのがカンブリア紀。当時動物たちはみな海の中で暮らしていた。そこは厳しい弱肉強食の世界だった。ヒゲじいが「なぜカンブリア紀にヘンテコ動物が現れた?」と質問した。古生物学者の田中源吾さんが解説。きっかけは眼の誕生。眼があれば獲物を素早く見つけることができ敵から逃げることもできる。より良い眼を持とうと進化が加速し一気に多様化した。カンブリア紀の王者アノマロカリスは最強の眼の持ち主だった。眼の大きさが数cmもあり当時としては破格の巨大な眼です。オーストラリアで見つかったアノマロカリスの眼の化石をアップで見るとたくさんのつぶつぶが見える。これは複眼。アラルコメネウス、オパビニアなどが多くが複眼だった。アノマロカリスには1万個以上もあった。

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カンブリア紀の最強王者アノマロカリスの特徴は横に飛び出た大きな眼。その先に触腕という大きな腕を持っていた。当時最大の肉食動物で50cm以上に成長した。5億年前の世界へ。大きなものは1mに達し当時断トツの巨大生物です。大きな複眼を動かすことで360度見渡せると考えられている。ハルキゲニアは体を丸めてトゲで防御。眼があるからこそ敵から逃げたりすることができる。アノマロカリスは2本の触腕を動かし逃げ遅れたピカイアを捕まえた。さらにアノマロカリスの歯は頑丈で三葉虫の殻も噛み砕くことができた。

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発見!カンブリアを愛する博物館

恐竜に比べまだ馴染みが薄いカンブリア紀の奇妙な生き物たち。カンブリア紀の動物たちをもっと有名にしたいと意気込み博物館が日本にあります。蒲郡市生命の海科学館です。博物館はどこもかしもアノマロカリスだらけです。カンブリア紀の化石が300点以上展示・収蔵されている。なんとアノマロカリスの体操の動画をインターネット上に公開して普及に努めている。

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カンブリア紀愛知県生命の海科学館
第2章 カンブリア紀の生き残りが日本にいた!
驚き!5億年前のヘンテコ動物

カンブリア紀の海で大繁栄したヘンテコな動物たち。しかしそのほとんどが絶滅してしまいます。一体なぜなのか、手がかりのひとつが発掘現場から見つかった。最近発見されたばかりのメタスプリッギナという生き物です。大きさはわずか7cmほど。2つの丸いのは眼。これは原始的な魚で恐竜や人の祖先と呼べるような存在なんです。カンブリア紀にはまだ小さくアノマロカリスに追い回されるような日陰の存在でした。しかしやがて大繁栄しそれと入れ替わるようにヘンテコ動物が絶滅していった。ヒゲじいが「なぜ小さな魚が逆転できた?」と質問した。メタスプリッギナの眼を詳しく分析すると人間と同じ仕組みのカメラ眼を持っていることがわかった。複眼だとドット状に見えていたがカメラ眼だと鮮明に世界を見ることができたと考えられる。カメラ眼のおかげでうまく逃げられるようになりより効率的に食べ物を見つけられるようになったことでその後1億年以上をかけて巨大化し大繁栄していった。複眼を持ったカンブリア紀の生き物の多くが生存競争に敗れ絶滅した。しかし田中さんの最新研究から絶滅したはずの動物の子孫が今も生き残っていることが明らかになったんです。やってきたのは岡山県笠岡市。その生き物は干潟にいる。博物館の学芸員、東川さんの案内で探します。アラルコメネウスの子孫とは絶滅危惧種のカブトガニ。眼はひょうたん型ではないが複眼です。きっかけは中国で見つかったアラルコメネウスの化石。アラルコメネウスの神経の形をカブトガニの神経と比べると特徴が一致し子孫だと判明した。夏、岡山の海岸で不思議な光景を目にした。実はいまカブトガニの産卵の真っ最中。メスが砂を掘り返しながら卵を産み付けている。カブトガニの赤ちゃんはこれから10年以上かけて大人へと成長していきます。5億年前に海で大繁栄した奇妙奇天烈な動物たちの多くは絶滅してしまいました。しかし命の繋がりが途絶えることはありません。姿や生き方を変えながらたくましくこの地球を生き抜いていくのです。

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(エンディング)
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