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オープニング映像。最新研究で鳥の言葉が明らかに!
カラ類と呼ばれる日本各地にいる野鳥たちは秋から冬の間、複数の種が集まり混群を作ることがある。最近、混群の鳥たちが言葉を使ってコミュニケーションをとっていることがわかってきた。京都大学の鈴木博士は15年以上その言葉に耳を傾け、言葉の意味を解明してきた。
コガラの言葉「ディーディーディー」を紹介。「ディーディーディー」の意味は「集まれ」で、エサを見つけたときに中馬のコガラなどを呼ぶ。冬は食べ物を探すのは大変なので、混群だとさまざまな場所で食べ物を探すのが一緒になり互いに教え合えば恋率的だという。また、いろんな場所に仲間がいれば天敵に気づきやすい。同じ「集まれ」で種によって鳴き方が違うので、お互いの鳴き声の意味を理解しあっている。
シジュウカラの言葉「ヒーヒーヒー」を紹介。「ヒーヒーヒー」は天敵のタカの襲来を伝える言葉で、周りの仲間たちも即座に同じ意味の鳴き声で反応する。3種の鳥たちの「タカが来た」を比べると似た周波数帯の音を使っていて、タカなどが聞き取りにくい周波数帯だという。
鳥の言葉には単語を組み合わせて作る文章もある。モズの剥製を群れの近くに置くと、シジュウカラは「警戒しろ」という意味の「ピーツピ」と「集まれ」という意味の「ヂヂヂヂ」の2つを組み合わせた。群れの鳥たちが集まってきてモズに威嚇してみせた。
初夏、巣立った子どもたちは一月ほど親鳥と過ごし、生きる術を学んでいく。博士が天敵のヘビの模型を置くと親鳥が「ヘビだ」を意味する「ジャージャー」と鳴いた。子どもたちは親鳥の「ジャージャー」を聞きながら熱心にヘビを観察し、子どもたちも「ジャージャー」を発しはじめた。シジュウカラの子どもが言葉を学んでいると、近くにいた混群の子どもたちが集まってきた。シジュウカラの言葉を学ぶためにやってきたという。
博士は一時的に餌台を設置した。コガラは「集まれ」と鳴いてシジュウカラがやってきて追い払われた。続いてヤマガラがやってきてシジュウカラとけんかになった。さらに大きなゴジュウカラもやってきて先にいた仲間を蹴散らした。エサにありつけないコガラは「タカが来た」とウソをついて他の鳥が逃げたすきにエサを食べた。
北海道の帯広ではエゾリスが鳥たちの言葉を理解しているという。シジュウカラの「タカが来た」という鳴き声でエゾリスも逃げ題した。自分より視力がよく的に速く気がつく鳥たちの 言葉を生きるために学習しているのだという。
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ダーウィンが来た!生きもの新伝説の次回予告。