カナダ・ロッキー山脈に5億年前のカンブリア紀に生きていた動物たちの化石が埋まっています。ロイヤル・オンタリオ博物館のジャン・ベルナール・キャロンさんの案内で現場へ向かいます。マーブル・キャニオンと呼ばれる発掘地へ。見つかったのは最近発見されたばかりの新種ヤウニクというエビのような姿の動物でした。ここで見つかる化石は現在の生き物とは全く違う奇妙な姿をしたものばかり。これは何本ものトゲが生えたハルキゲニア。オパビニアは顔からゾウの鼻のようなものが生えていて大きな目が5つもある。これまでにこの一帯から見つかった化石は200種類以上。カンブリア紀に起きた爆発的な進化を裏付ける貴重な証拠です。地球に生命が誕生したのは約40億年前。でも実はその後30億年以上にも渡って小さな微生物のままだったんです。それが突然大きく複雑な姿に進化したのがカンブリア紀。当時動物たちはみな海の中で暮らしていた。そこは厳しい弱肉強食の世界だった。ヒゲじいが「なぜカンブリア紀にヘンテコ動物が現れた?」と質問した。古生物学者の田中源吾さんが解説。きっかけは眼の誕生。眼があれば獲物を素早く見つけることができ敵から逃げることもできる。より良い眼を持とうと進化が加速し一気に多様化した。カンブリア紀の王者アノマロカリスは最強の眼の持ち主だった。眼の大きさが数cmもあり当時としては破格の巨大な眼です。オーストラリアで見つかったアノマロカリスの眼の化石をアップで見るとたくさんのつぶつぶが見える。これは複眼。アラルコメネウス、オパビニアなどが多くが複眼だった。アノマロカリスには1万個以上もあった。
カンブリア紀の最強王者アノマロカリスの特徴は横に飛び出た大きな眼。その先に触腕という大きな腕を持っていた。当時最大の肉食動物で50cm以上に成長した。5億年前の世界へ。大きなものは1mに達し当時断トツの巨大生物です。大きな複眼を動かすことで360度見渡せると考えられている。ハルキゲニアは体を丸めてトゲで防御。眼があるからこそ敵から逃げたりすることができる。アノマロカリスは2本の触腕を動かし逃げ遅れたピカイアを捕まえた。さらにアノマロカリスの歯は頑丈で三葉虫の殻も噛み砕くことができた。
カンブリア紀の最強王者アノマロカリスの特徴は横に飛び出た大きな眼。その先に触腕という大きな腕を持っていた。当時最大の肉食動物で50cm以上に成長した。5億年前の世界へ。大きなものは1mに達し当時断トツの巨大生物です。大きな複眼を動かすことで360度見渡せると考えられている。ハルキゲニアは体を丸めてトゲで防御。眼があるからこそ敵から逃げたりすることができる。アノマロカリスは2本の触腕を動かし逃げ遅れたピカイアを捕まえた。さらにアノマロカリスの歯は頑丈で三葉虫の殻も噛み砕くことができた。