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今回の舞台は富士山。最初に向かったのは約1000年前の噴火で溶岩に覆われた大地。東京ドーム20個分ほどの広さのアカマツ林がある。撮影に挑むのは動物カメラマン・平野伸明さん。国内外の様々な生きものの暮らしを撮影。スクープ映像を数多くものにしてきたベテランカメラマン。穴は生きものにとって大事な生活の拠点。発見したのはアカマツの枯れ木にある穴。多くの鳥たちが子育てにアカマツの穴を使っている。これらの鳥は自分で穴を掘ったわけではない。穴掘り名人の正体はアカゲラ。毎年春になると、枯れた木の幹や枝などをくちばしでつつき、子育てのための新しい巣穴を2週間ほどかけて作る。巣穴内部の直径は12cm、深さは30cmほど。ある日、巣穴の前にコムクドリが近づいてきた。自分では掘れないため、巣穴を奪いに来た。アカゲラはなんとか巣穴を守りきった。コムクドリは巣穴の乗っ取りに失敗しても古い穴で子育てできるため、問題はないという。しかし、古い巣穴の出入り口は色々な生きものが削るなどして大きくなっている。出入り口が大きいと天敵のテンなどに巣穴を発見された時、簡単に侵入されてしまう。出入り口が小さい新しい巣穴であれば、天敵が簡単に侵入できないため、卵やヒナが安全に暮らせる。さらに古い穴は耐久性が落ちているため、底が崩れたり、木が幹ごと倒れるリスクが高い。新しい巣穴は丈夫でセキュリティも万全。そのため、コムクドリは新しい穴にこだわる。
5月、高さ30mほどの枯れ木のてっぺん付近の穴にはアカゲラが暮らしていた。その穴から2mほど下ではコムクドリが古い穴を使っていた。アカゲラの巣の中にはヒナがいた。巣立ちまでの約20日間はここがヒナたちのゆりかごになる。平野さんが調べたところ、親鳥が食べ物を運んだ回数は1日に206回。夫婦でヒナの面倒を見続ける。ある日、コムクドリの巣穴に近づくアオダイショウを発見。同じ木で暮らすアカゲラもアオダイショウを追い出す作業を手伝った。
富士山麓にある建物に不思議な穴を発見。この穴を作ったのはアオゲラ。ここは卵を産む巣穴ではなく、夜を安全に過ごす場所だという。穴を作られた家に住む夫婦はアオゲラがここに飽きたら直すと話した。
富士山の麓にある「北口本宮冨士浅間神社」。平野さんが目をつけたのは神社を取り囲む森、直径1mを超えるスギの巨木が立ち並ぶ。アオゲラの巣穴を広げて使っていたのはムササビ。リスの仲間だが、自力で穴を掘ることはできない。そこでアオゲラが作った巣穴をかじって広げ、ねぐらにしていた。ご神木の割れ目にいたのはフクロウ。巣立ち前のヒナを撮影することができた。ある日、ヒナが巣から落下。フクロウのヒナが地面に落ちるのはよくあるといい、これが巣立ち。夜になるとヒナが動き出した。巣立ったばかりのうちは飛ぶ力が弱い。登れそうな木を探すうちに道路に迷い込んだ。そこでネコに襲われた。威嚇してなんとか追い払うことができた。過去に何度も噴火を繰り返してきた富士山は溶岩や火山灰などに覆われている。そのため、土が少なく、大きな木が生えにくい。そんな山麓に根づいたのがアカマツ。しかし、幹が細く大きな穴はできないため、体の大きなフクロウは子育てができない。そこで目をつけたのが火山の影響が少ない神社の林。スギの巨木がたくさんあり、大きな割れ目が子育てにぴったりだった。
1か月後、あのフクロウのヒナを発見。あと1か月ほどは親鳥から食べ物をもらい、狩りの仕方などを学びながら成長していく。アカマツ林にあるアカゲラの巣穴ではヒナが巣立ち間近。親鳥はわずかな食べ物しか与えず、巣立ちを促した。平野さんはこれからも富士山で生きものの暮らしを見つめたいと話した。
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