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オープニング映像。
ツタンカーメンが生前から愛用していたという黄金の王座には、王国の豊かさとファラオの力を伝えている。黄金の王座には玉座に座るツタンカーメンとアンケセナーメン。アンケセナーメンはツタンカーメンより3歳ほど年上だったと言われている。
黄金の小厨子について専門家によると、古代エジプトでファラオは絶対的な存在であり、ファラオと妻が同じ大きさで描かれることは極めて珍しいという。そのため黄金の小厨子からはツタンカーメンからの妻への深い愛が読み取れるという。
高さおよそ15cmの香水箱。発見された当初、中には香水が乾いて固まっていたという。青い巻き毛のツタンカーメンの姿は古代エジプトで、少年であることを意味している。大きな三角の布は下着に使用されていたという。
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エジプトはナイルの賜物と古くから言われてきた。ナイル川が運ぶ水と土は流域に豊かな恵みをもたらしてきた。今も昔もナイルとともにある人々の暮らし。春香祭は春の収穫期にエジプト中が祝う祭りとなっている。
一見、普通の素焼きの壺に見えるのは治世第9年の西の川のツタンカーメン所領のワインが入っていたものであった。壁画にも当時のワイン造りの様子が描かれており、天然の酵母のおかげで壺の中で自然とワインに生まれ変わるという。
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妻を愛し豊かな暮らしを謳歌していたツタンカーメンには、生まれながらに背負った宿命があった。愛用の玉座にはカルトゥーシュが記されている。カルトゥーシュには異なる名前「ツタンカーテン」という異なる名前が書かれている。
専門家によると、神の声を聞く神官たちの影響力が国の中で大きくなったという。その政治力はファラオを脅かすほどにまで強くなっていたという。危機感を抱いたのがツタンカーテンの父・アメンヘテプ4世であった。
父の死後、国中が混乱に陥る中で即位したツタンカーメン。ツタンカーメンはわずか9歳の頃に即位したと言われている。幼いファラオにできたのは国内の混乱を収めるために、多神教を復活させることであった。
混乱する国を立て直し家族との愛に生きたツタンカーメン。ツタンカーメンは二十歳になるかならないかの頃、後継ぎもないままこの世を去ることとなった。専門家によると、ツタンカーメンの死因については毒殺や病死など様々な説がある。
アヌビス神が置かれていたのは宝庫と言われていた部屋の入り口。4体の人形が収められたカノポス箱には浮き彫りで女神たちが表されている。上に並ぶ顔はいずれもツタンカーメンを模したもので、外してみると深さ40cm程の丸い穴が。中にはカノポス棺が収められていた。
ツタンカーメンのミイラが発掘された時、衝撃の事実が判明した。それは心臓がないということ。ミイラが眠っていた壁には来世へと向かうツタンカーメンの姿が描かれている。ここにツタンカーメンの心臓を奪ったとされる人物がいる。それは家臣のアイ。ツタンカーメンの後にファラオとなった人物である。
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家臣アイにはツタンカーメンを恨む動機があるという。カノポス棺に刻まれているツタンカーメンの傷跡からネフェルネフェルアテンの名前があった。ネフェルネフェルアテンとはネフェルティティというツタンカーメンの義理の母である説があり、そしてネフェルティティの父親こそアイであるという。アイがツタンカーメンの心臓を奪い復活を妨げたとしても何ら不思議はないとロトフィ・アブデルハミド博士は話した。
エンディング映像。
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2025年8月16日(1:55)